通信教育の基本は「すべて自分でやる」ということです。「あれをやりなさい。」「これがまだですよ。」など、親切に声をかけてくれる人はいません。自分で調べて、期日までに間に合うように進めていくことが大切です。基本的には大学からの資料に書いてあるのですが、これでいいのかな?と思うことがあると思います。誰かが「そうだよ」と言えば安心できるような話題もあります。管理人宛にメールを頂いた場合はできる限りお答えしています。

 さて、ここでは私の経験談として、計画的に進めるために確認しておきたいポイントをまとめておきます。

まずは全体像をつかもう!

  さて、計画的に進めることは、通信教育の全体像をつかまなければできません。まずチェックすべきものは以下の6点です。

  • 教員免許取得に必要な単位を確認
  • 実習・演習・介護等体験等の条件を確認(いつまでに何単位?)
  • 追加履修の有無を確認
  • 選択科目を確認(即決めてもいい)
  • スクーリング、試験日程の確認
  • 教員採用試験の日程

 さらに、年間カレンダーのようなものに、既に決まっている日程を書き込みます。そこに、レポート提出期限や、科目修了試験・スクーリングの申込み期限、実習に必要な単位認定の数や期限を書き込みます。順番にやっていけばそんなに難しくはありませんし、これをすることで通信教育のほとんどを理解することができるのです。その時、教員採用試験の日程も確認しておきます。大学の学習プランは立てたものの採用試験の対策をしなかったことで合格できないというのでは要領が悪いです。対策をたてたどころで確実に採用になるかどうかは分かりませんが、できることがあるならしておきたいですよね。

スタートダッシュの意識で

 以上のポイントを整理した人は、「言われなくても!」と感じているかもしれません。そうです。通信制大学は、大学の事情に左右されないため、やる気と時間さえあればどんどん学習を進めることができます。毎週のように大学に通って講義を受ける必要もありません。夜中に集中して勉強することも可能です。2か月ほどですべてのレポートを出し切ってしまうことも不可能ではありません。すべてはやりたいようにできるのです。

 ただ逆に、遅れようが脱落しようが誰も助けてはくれません。間に合わなければもう1年、2年と学費を払い、在籍期間が延びていくだけの話です。それが計画的で、ゆっくりやりたいということであれば問題ありませんが、「気づいたら間に合わなかった…。」では残念ですよね。私の場合は、1年で2種免許を取得するために最初の学習計画は相当詰め込みました。実習を2年目にするのであれば単位取得のペースも少しは楽になりますが、在籍期間が延びればお金もかかってきます。介護等体験未実施の場合はそうも言ってられません。なお、介護等体験を実施する場合、1年間で小学校教諭2種免許の取得はできません

まず動く。そして考える。

 さて、私がここで声を大にして言いたいことは、「まず動く、そして考える。」ということです。ここまでご説明してきたように、通信教育の場合は次のステップに進むために条件を満たす必要があるものが多くあります。その中でも特に最初の1か月で差がついてしまうものは、科目修了試験を受けるためのレポートです。夏のスクーリングや教育実習のために早く単位をそろえるなら、1回の試験(最大4科目)をスルーしてしまうのはあまりにもったいないことです。できるだけ早い時期の科目修了試験を受験すると有利になりますし、のんびりやっているとどうにもならなくなる可能性があるということです。これは、10月生にも言えることです。思い立ったらまず行動。それが一番早く進められる考え方です。

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やるべきことの確認!

 ここまで書いてきた事を2段階にまとめて、少し詳しく整理していきます。まずは、これから取得する「単位を確認」することでしたね。

教材が届いたらすぐに中を確認しよう!

 入学手続きから約2週間、レポート用のバーコードと、基礎単位の認定連絡がとどきました。体育や憲法、情報リテラシー、介護体験等は既に習得しているから不要だというものでした(英語・情報リテラシーについては後日談があります) 。さらに一週間ほど経った後にテキストや今後取得しなければならない単位一覧が同封された小包も届きました。

 何でも後回しにする性格なので、この時もすぐには開封せずに部屋の隅に放置していました。しかし、期限付き教員の仕事が舞い込んできたことで「教育実習」のことをはっきりさせなければならなくなり、中をチェックすることになりました。今思えば、期限付き教員の話が出たおかげで教育実習先も決まり、単位の取得計画も早い段階でたてることができとても助かりました。それがなければしばらく箱を放置していて大きく出遅れたことと思います。今考えるとなまら怖いです。

追加で履修登録する科目を確認しよう!

 これは手引きを見ながら確認すると分かりやすいと思います。教員免許に必要な単位は大学ごとに決められているものではなく、教員免許法に定められている単位です。各自で単位をそろえて各都道府県の教育委員会に提出すればOKです。大学によって科目名が 違いますのでそこが少し分かりにくくなる原因となっています。(例:教育大「教育原論」→明星大「教育原理」など)

 すでに教員免許を持っている等で単位を振替えたい場合は、入学時に大学に提出する「単位取得証明書」などで大学 の指導を受けることになります。 基礎資格と必要な単位を満たせば、いつでも教員免許状を申請することができます。

基礎資格は満たしてる?

 基礎資格となるものとして、学歴と「教育職員免許法施行規則第66条の6」に定める科目から確認してきます。ここでは基礎資格と表現します。最終学歴は説明はいらないと思いますので単位について確認します。免許法施行規則では、日本国憲法、体育、外国語コミュニケーションおよび情報機器の操作各2単位の計8単位必要となっています。明星大学では、「法学」「健康・スポーツ科学論」「外国語A・B」「情報リテラシーa・b」という名称で開設されています。なお、免許取得を目指す正科・課程履修生の場合、履修するために1単位につき6,500円の学費が追加でかかります。

 
基礎資格
最低修得単位数
基礎となる学歴+日本国憲法、体育、外国語コミュニケーションおよび情報機器の操作各2単位の計8単位
教科に関するもの
教職に関するもの
教科または教職に関するもの
1種 ★学士の学位(大卒以上)
8
41
10
2種 ★準学士(短大卒以上)の称号を有すること
★大学に2年以上在学し、62単位以上を修得すること
4
31
2

卒業大学等の単位を振替える場合の注意点

 教員免許状の申請に使える単位は、文部科学大臣が適当と認める大学の課程《認定課程》や、これに相当すると認められる課程で修得したものでなければなりません。つまり、 日本国憲法や体育などの単位も、いろいろな大学で履修していると思いますが、その大学に教員免許状が取得できる課程が無いと、同じ「日本国憲法」という科目名でも流用できないという事になります。

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 さらに、教員免許状が 取得できる大学であっても、その単位を「文部科学大臣」に申請していないという理由で、再度履修しなければならないということもあります。私の場合、英語(外国語コミュニケーション)もコンピュータリテラシー演習(情報機器の操作)も大学で履修し、さらにコンピュータリテラシーについては、大学院生の時に授業の一部を担当するような事までしていました。しかし、私は平成10年度入学に大学に入学しているので、取得した単位は当時の免許法に従っています。 当時はまだ英語や情報機器の操作に関する科目が基礎資格として必要がなかったので、私が取得したこれらの科目は教員免許取得のための単位としては使えないという ことになってしまいました。

 あまり納得がいきませんが、平成11年度に入学した学生は同じ授業を受けていたとしても、免許法が変わってからの入学なのでOKということになります。通信大学入学時によく確認をして、履修漏れがないように注意しましょう。

明星大学での単位名称

 明星大学では、教員免許法に合わせて下記の講義が開設されていますので、これらの単位で条件を満たして各都道府県の教育委員会に申請します。

免許法基礎資格 ◎日本国憲法 ◎体育
◎情報学概論 ◎外国語コミュニケーション
教科専門科目 ◎音楽科教育Ⅰ ◎図画工作科教育Ⅰ
◎体育科教育Ⅰ ○国語科教育
○算数科教育 ○理科教育
○社会科教育 ○家庭科教育
○生活科教育  
教職専門科目 ◎教育方法学Ⅰ ◎教育課程論
◎児童心理学 ◎初等教育原理Ⅰ・Ⅱ
◎道徳教育の研究 ◎教育相談研究
◎特別活動研究 ◎教師論
◎生徒指導論 ◎教育実践演習
初等教科教育法 ◎初等音楽科教育法Ⅰ ◎初等図画工作科教育法
◎初等体育科教育法 ☆初等国語科教育法
☆初等算数科教育法 ☆初等理科教育法
☆初等社会科教育法 ☆初等家庭科教育法
☆初等生活科教育法  
実習 ◎初等教育実習 ◎介護等体験
・2種免許取得に必要な単位・・・◎と☆3つ
・1種免許取得に必要な単位・・・2種免許+○+☆の残り 

 初等教育実習は5単位(実習4週間で4単位+事前・事後レポートで1単位)必要ですが、すでに中学校・高校等で2週間の教育実習をしている場合は、 各都道府県の教育委員会によっては、実習期間が2週間でよい場合もあります。これについては各自で免許状を申請する教育委員会に問い合わせをすることになります。
※要望が多数寄せられたため、平成29年現在のものに更新しています。

 通信教育の単位の取り方の基本はレポートと科目終了試験またはスクーリングです。ここでは、皆様に追記していただいたレポートやスクーリングの情報、科目終了試験の過去問情

 

選択科目の申し込みもお忘れなく

 かつて、このサイトの掲示板にこんな書き込みがありました。書類を出してから配本になるまで時間がかかるようなので、早めのほうがいいのかもしれません。

 ひとつわからないことがあるので質問させてください。6科目中、3科目選ぶという選択教科があるかと思うのですが、あの手続きはどのような方法で行うのでしょうか?手引き等を読んでもどうしてもわからなくて・・・こんな質問ですみません・・・教えていただけるとうれしいです。

 当時は、部報めいせいの巻末にある申込みの用紙からやりたい科目に○をつけて送りましたが、今はどうでしょう。いずれにせよ忘れずに申し込んで学習を進めましょう。うわさでは、初等国語と初等社会が科目終了試験が通りにくいと言われます。なぜかしら、他の通信制大学でも、同じ傾向があるようです。生活と家庭科はよい選択だと思います。

 なお、私の選択科目は、社会・理科・家庭科を選びました。まあ、難易度の感じ方は人それぞれですが、どの科目も頑張ればなんとかなるのかなと・・・。

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今後の計画の作成!

 やるべきことが整理できたら、次は具体的な計画です。毎月少しずつ計画的にとなれば理想ですが、様々な期限がありますのでそうもいきません。特に、最初の科目終了試験を受験するなら余裕はほとんどありません。

学習計画をたてる

 通信大学で単位を取得する方法は、レポートを書いて科目終了試験を受けるRTタイプか、スクーリングに参加してレポートを書くSRタイプかのどちらかが基本です。スクーリングに参加するだけで取得できる単位もいくつかはありますが、基本的な考え方としては「レポート」+「試験」か「スクーリング」と考えれば良いと思います。スクーリングはお金がかかりますが、面接授業ですしテストも授業の中でやりますので結構単位を取得しやすいです。科目終了試験は1回4科目で、最短でも1か月間隔になります。スクーリングと科目終了試験を上手に組み合わせることが、短期間で単位をそろえる秘訣といえそうです。

RTの場合

RT:「その他必要である、または期待される主体的学びの概要」
・レポート作成(R)課題に従って教科書の該当箇所をよく読み、必要に応じて参考文献を参照しながら書いていきます。レポート返却後は、担当教員のコメントをよく読み、与えられた課題について理解を深めることが大切です。
・試験(T):試験前には、あらかじめシラバスをよく読み、教科書の要点を理解した上で試験を受けると良いです。試験後は、試験問題と自ら書いた解答を十分に振り返り、理解不足であった点を復習すると力になります。

 そうは言うものの、「単位が欲しい!」「でも時間がない!」そんなときは、課題報告集に基づきレポートを作成(1単位2000字が目安)し、それが不備なく受け付けられれば科目終了試験の受験資格が得られます。しつこいですが、レポートが「受付」られれば、たとえ「不可」でも申し込みはできます。不可でもいいから出すということは言い過ぎですが、レポートを出さなければ始まりません。

SR・Sの場合

SR:「その他必要である、または期待される主体的学びの概要」及び「予習・復習に必要な時間」
・スクーリング(s):スクーリングのシラバスに記載されている授業計画に従って教科書の該当箇所をあらかじめ読み、概要を理解してから授業に出席すること(予習、スクーリング 1 コマにつき 1.5 時間程度)。スクーリング後は、教科書の該当箇所及び授業で配布されたプリント等をよく読み、要点を改めて確認すること(復習、スクーリング 1 コマにつき 1.5 時間程度)
・レポート作成(R):課題に従って教科書の該当箇所をよく読み、必要に応じて参考文献を参照しながら執筆すること(予習、1.5
時間程度)。レポート返却後は、担当教員のコメントをよく読み、与えられた課題について理解を深めること(復習、1.5 時間程度)。

 スクーリング授業(面接授業)を受け、授業中にあるテストを受けることでクリアできます。あとは、先でも後でも良いので課題報告集に基づきレポートを作成します。科目終了試験のために先に出さなければいけないレポートがあるので、スクーリングで受講できる分は後出しで考えておくとレポートの分散が可能になりますね。これも、1単位2000字が目安。

教育実習までの見通しをたてる

先ずは情報収集

 通信教育課程の場合、教育実習は自分で考えて行動しないと話が進んでいきません。具体的には、教育実習を希望する小学校・幼稚園や市町村教育委員会の実習担当係に連絡し、教育実習を希望している旨を相談します。自治体によっていろいろなルールが決まっていますので、まずはどうしたら良いのか早急に確認しましょう。

 履修計画は、どれくらいの時間をかけて教員免許を取得するのかという各自のプランによって異なってくると思います。1年間で小学校今教諭2種免許を取得しようとするのならゆ

 このモデルプランのように進めるためには、とにかくスタートが大事です。すぐに学習を始める必要があります。

フットワーク軽く動く

 実習について話が進み始めたらとにかく早め早めに動いて予定を決めていきます。受け入れる側も地元の大学とは違うため、どのようにするか早く知りたいものです。お願いをするの学校が決まれば、実習先の教頭先生に連絡をして今後の動きを相談していきましょう。また、何月に教育実習にいくかが決まれば、それまでに単位を揃えることが目標になります。合わせて、教員採用試験の対策も必要です。余裕はないかもしれませんが、夏のスクーリングを申し込む5月ごろには年間の見通しが見えるようにガンガン進めていきましょう。

実行に移す

 計画ができたら、あとは実行するだけです。できるだけ計画を前倒しできるように頑張っていきます。

教材が届いたその日から学習をスタート

 さて、さっそくレポートに取り掛かります。1科目2単位なので、レポート冊子2冊です。4000字ですね。レポートは再提出になったとしても、試験は受けられます。一発合格したい気持ちはわかりますが、コメントをいただいて書き直すことも悪いことではありませんので、まず1回目は科目終了試験を受験するために1科目でもいいので締め切りまでにレポートを出しましょう。

【復習】 4月の試験を受けるためにはレポートはいつまでに出せば資格が得られますか?そうです、2月15日なんです。もう間に合わないという方は5月です。5月の試験のためには?3月15日です。郵送する時間も考えると2日くらい前になりますかね。忙しいでしょ?もし諸事情でスタートが遅いのであれば、そのことを理解したうえで学習計画をたてます。

使用教材のイメージ

 通信教材の写真はこのような感じです。明星大学で出版されているものや、教科書用に表紙を付け替えたものが入っています。これらの本を読み、レポート→テストの流れです。

レポートの書き方

 通信教育ではレポートの提出が欠かせません。「書き方が分かりません!」というご質問も過去に多くいただいていますので、少しでも参考にしていただけたらと思い紹介します。

 難しく考えず、基本の書き方を意識してがんばりましょう。慣れるとドンドンかけます。

最終目標は先生になって活躍すること

 明星大学通信教育を始めた理由は、単位をとることでも免許をとることでもなく、学校の先生になるということではないでしょうか。教員採用試験は目標達成のために避けては通ることのできない最大の山場です。「学習が落ち着いてきてから。」とか「慣れてから」とか、「今度の試験が終わってから」とか言っていては、絶対にチャンスを逃します。大学の学習と教員採用試験対策を並行して進められるような力は、教職についても複数の仕事を同時に進められる力につながり、必ず役立ちます。

 教員採用試験に一発合格するために、「教員養成セミナー」と「教職課程」を比較して、どちらがおすすめかを検討します。教職教養や一般教養などの筆記試験、面接、実技、小論