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教員採用試験・小論文対策はいつからどうすすめる?

 教員採用試験では多くの自治体で小論文(論作文)が設定されています。合否を分けるその書き方とその対策とは。ここではその基礎基本について簡単にまとめています。

目次

小論文対策はいつから?

 教員採用試験に向けた論文対策ですが、始めるのは「今から」です。そのペースは試験に近づくほどあげていきますが、先ずは出題のされ方や、課題の傾向をつかむことが必要です。また、採用試験の論作文はどのように書くのかという書き方を知ることも大切です。今が何月であるかによっても変わってきますが、それでも「今」から始めていきます。1日でも早く対策を始め、可能なら時間をかけてゆっくり確実に力をつけていきましょう。

論作文の基本的な考え方

 教員採用試験に関わらず、「小論文」と呼ばれるものには書き方の型というものがあります。そこから大きく外れていくと、余程内容が充実しているか、読み手にグッとくる何かが無い限りは採点の土俵にも載れないかもしれません。まずは無難に、そして周りと差が付く要素を入れた小論文を書けるようにしっかり準備していきましょう。まずは、どのようなポイントで評価されるのでしょう。おそらくは、下記のようなことではないでしょうか。

評価のポイントとして考えられること

① 課題に答える内容になっているか。
② 教員の論文といえる論理的な構成になっているか。
③ 正しい言葉遣い、表現ができているか。
④ 知識、人間性、教職への思いや子どもへの愛情。

 制限時間は1時間から1時間半。文字数も800字~1200字程度。このような観点で評価されるとして、なかなか条件に合うようにコンパクトに、しかも時間内で丁寧な字でまとめ上げるということは難しいものです。

最低限の対策方法

 さて、そこで対策が必要なわけです。ではどうするのが良いのか。まずは、① 合格する論文を知ること。そして、② 課題に合わせて自作できること。この2つではないでしょうか。どうやって書いていいかわからなければ準備のしようがありませんし、分かっていても当日試験会場で書けなければ意味が無いですよね。

① 合格する論文を知る

 まずは、どのように書けば合格する(可能性がある)論文を書くことができるかを知りましょう。逆に言うと、確実に不合格になる論文は書かないようにします。そのためには、論文の型や、表現の仕方に慣れておくことが必要です。

1、序論・本論・結論の構成の仕方を知る。
2、常体(である。だ。)での表現の仕方を知る。
3、教育用語、情勢、正しい知識を知る。
4、最後まで丁寧な字で書けるようにする。

② 課題に合わせて自作できるようにする。

 論文の書き方を知っていても、課題が変われば書けませんということでは困ります。でも、課題は当日試験会場で見るわけですから対策もそう簡単ではありません。だからと言って、試験会場で全くのゼロから考えていては当然間に合わないのです。丁寧な字で1200字書くということがどれだけ大変なことなのかは、通信教育でレポートをたくさん出してきた我々にはよく分かっていることですよね。書くことが決まっていても大変なのに、考えながら書くともなれば本当に時間は厳しくなります。そこで、いくつかのパターンをもっておくことが大切です。

1、序論のパターン
2、本論のパターンや具体例、引用できそうな言葉や情報
3、結論のパターン

 これを、課題に合わせて思い出せるようにしておくことです。論作文には傾向もありますし流行もあります。過去問をしっかり見ながら初めは毎月1,2本。試験が近くなったら週に1本。直前になったら1日1本。同じ課題でもいいと思いますので、スラスラ書けるように準備しておきましょう。

一気に言われても分かんない!

 「序論、本論、結論で書く」と言葉で言うことは簡単ですが実際にやってみると難しいですよね。

 上手い言い回しも、見たり聞いたりしたことが無いと思い浮かびません。事前に多くの情報に触れておくことが大切ですが、限られた時間の中で不要なものまで見ている余裕はありません。また、役立つ情報も、採用試験に合った使い方ができるようにしなければなりません。そこで、合格への近道は、教員採用試験を意識して、考えて書かれた論文を読むことです。

採用試験を意識して考えられた論文とは

① 公務員予備校の対策
② 大学の小論文指導
③ 教員養成セミナーの猛トレシリーズ
④ 小論文対策の本

 この中で、一番お金がかからなくて、自分の都合に合わせてできるものは③の教員養成セミナーの論文対策です。流行の課題に合わせて具体的に書き方を示してくれます。そのまま丸写しとはできないかもしれませんが、よい表現を頭の中にインプットして、スラスラ書けるようにしておきたいものです。すると、どこでアレンジをするか考えられるようになり、部分的にオリジナリティを出して行っても全体の構成がしっかりしているので合格論文となりやすくなるはずです。

評価規準・基準があるなら

 論文を評価するのは教育委員会の指導主事や校長先生などの場合が多いです。その他の場合であっても、全ての論文を一人で読み比べるというものではありません。必ずチェック項目(規準)があって、合格点(基準)があるはずです。複数の人間で評価するということは、採点する側も説明責任が問われますし、他の平等にやりたいと思うわけです。

 そう考えると、やはり、オリジナリティを出す以前に、基礎・基本はしっかりクリアしなければなりません。合格を決めるより条件を満たさない不合格論文を決める方が楽なんです。ですから、評価に値しないもの(真っ先に不合格になる論文)は書かないようにしたいですね。規準も先に書いたように予想できるのですから、意識しておきましょう。驚くことに、事前に対策も立てずにわが道を進む受験生がいます。忙しかったのかもしれませんが、将来を本気で考えるなら採用試験合格が最優先課題のはず。お金も時間もそこに費やすべきです。

 まず、論文は準備が必要という意識をもつこと。そして、自分はしっかりしたものを書くんだという思いで勉強して対策を立てていけば大丈夫ですよ。なるようになる。課題に合わせて何とか書くという感じでは、準備してきた人には勝てませんからやはり差が付きますよね。

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 教育問題なども幅広く掲載。資料やデータが充実していて考え方が広がる。もちろん、教員採用試験対策もある。採用後も生かせます。

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この記事を書いた人

明星大学通信教育非公式ガイドの管理人です。よろしくお願いします。

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