前のページで、▶ 教員採用試験の概要と対策のポイントについて紹介しました。通信教育で頑張ってレポートを出し、お金を払ってスクーリングに行き、頭を下げて実習にも行くので、ぜひこのサイトを参考にされた皆さんには学校の先生になってほしいです。いつか現場で、このサイト見て先生になったよ!という方と一緒に働けたらいいなと思っています。通信教育生は、テキストを読んで習得することを繰り返してきたので、こういう雑誌を読んで対策をたてることにも他の学生に比べると知らず知らずのうちに慣れているものです。

 さて、教員採用試験一発合格のためには、教師としての資質や安心感を生み出すようなオーラと、教育に対する正しい知識や技術を身に付けることが大切です。

採用試験対策といえばこの2誌

 実は、インターネットが普及し雑誌離れが進むこの時代にあっても、根強い人気と安定した需要から発行され続けている雑誌があります。「教員養成セミナー」「教職課程」の2誌です。どちらもそのネーミングから分かるように、教員を志す人を対象にした内容になっています。興味があって、1種類じゃ物足りない方は2冊とも読めばいいと思いますが、まずはどちらか1冊を徹底的にやりましょう。勝負をかけるのです。そして、余裕がありそうならもう一方もやると考え方の幅は広がります。

 ここでは、まずどちらを選んで読むかを決める時に、どういうポイントで選んだらいいのかをまとめました。なお、どちらも9月から8月で1サイクルです。教員養成セミナーは、▶ デジタルでまるごと1冊試し読みができます。

教員養成セミナー

 教員採用試験対策が充実。分かりやすい言葉で噛み砕いた感じの内容。過去問の掲載量も多い。得に、別冊シリーズがテーマも内容も秀逸です。

教職課程

 教育問題なども幅広く掲載。資料やデータが充実していて考え方が広がる。もちろん、教員採用試験対策もある。採用後も生かせます。

2誌を徹底分析

 教員養成セミナーは前半は読み物教材、後半は問題集形式の試験対策集になっています。その問題量は相当な量で、教職課程の倍以上はあります。最近、若干リニューアルされたところもありますが、より分かりやすさを追求し、教員採用試験のために必要なことをシンプルにまとめ上げている印象を受けます。しかも、最近では毎号YouTube上で講義動画を無料配信!巻末のテキストを使って教職・一般教養の学習ができるというまさに現代版の雑誌です。

教員採用試験の詳しい分析と圧倒的な問題量!

 各都道府県でどのタイプの問題が多く出題されているのかを表にまとめています。例えば、北海道・札幌市の試験問題には5年中3回教授法から出題されていることがわかります。一方、岩手や山形あたりではこの手の学習指導の問題は出題されていないことがわかります。念のために学習しておく必要はありますが、優先順位は低くなっていきますよね。限られた時間の中での試験対策であればあるほど、どれも同じように学習するのではなく、軽重をつけるということが大切になってきます。

 このように、教員採用試験に出題されるものというのは、実は自治体によっても好みがあって、それを知ることで対策の内容も絞り込むことができます。この表を見て、自分の受験する自治体の傾向を知るだけでもかなりの対策になります。教員養成セミナーには、この過去問を参考にした分析に加え、試験の類題を集めた問題集が掲載されています。

教育時事問題はグラフやキーワード解説でわかりやすく対策

 このような近年の教育課題は必ずと言っていいほど出題されます。資料の出どころもしっかり明記されていて、そこから何を読み取らなければいけないのかもまとめられています。正誤問題によく使われる問題ですので、このグラフをイメージできるとそういった問題にかなり強く対応できます。もちろん、試験対策というだけでなく、これから教職に就くので当然知っておきたい内容です。それらが、コンパクトにまとめられているのが素晴らしいですね。

答申や提言など重要な通知も網羅

 時代の変化とともに毎回話題になる文部科学省や各諮問機関からいろいろな重要文書がまとめられています。これらは本当によく試験に出ますが、正直なところそれらのすべてに目を向けているのは難しいことです。たとえ、目を通していたとしてもどこが出題されやすいのかまで考えていられないですよね。

 この例であれば、「第6章のここに注目!」ということがわかります。第6章という着眼点だけでもありがたいのですが、その中でもココ!というところまで教えてくれています。こういうように、教員養成セミナーでは取り上げ方の形は様々ですが、必要な情報をコンパクトにまとめてくれています。

論作文・面接対策も抜かりなく

 この手の論文対策の情報は、言ってみれば他の雑誌やインターネット上にも多く溢れています。むしろ溢れすぎていて何を見れば良いのかが分からない状態です。小論文は採点者によっても正解が異なることがあるという恐ろしいものです。でも、この教員養成セミナーの中にしっかりと盛り込まれていることで、範囲が絞られ対策に出遅れることなく見通しをもって準備することができるというメリットがあります。採点をしたことがある方の話によれば、規準はあるけど正解はないそうです。内容的にもかなりしっかりしていると思いますので、まずはこれを読んで自分なりに小論文を書いてみることが必要ではないでしょうか。基礎基本をマスターし、幅広い知識や様々な角度から物事を見る力をつけて行くことで、多くの人に受け入れられる論文を書くことができるようになっていきます。

 レポートもあるのに面倒だなと思うことと思いますが、書く力を上げていくとレポートの書き方もしっかりしてきますので、レポートも論作文対策も両方を兼ねていると考えると良いと思います。もっと言えば、教職に就いてからは人の書いたものを添削する立場になっていきます。その際、しっかりした見方や考え方を持っていればまわりからも頼られる存在になることと思いますので、スキルアップも兼ねていると思いながら基礎基本から取り組んでいくと良いと思います。

 雑誌の発行部数には限りがあります。書店によっては取扱量が少ないところもありますので、早めに確保されることをおすすめします。

 『教職課程』の特徴は、採用後に現場で生きる知識や考え方が多く盛り込まれていることです。目次を見るだけでもその特徴がよく読み取れます。

例:2017年2月号の目次

【特集】
・いまこそ好きになりたい、教育法規。
・2017年度(2016年度実施)試験を徹底分析!
自治体別 小学校全科出題傾向分析
【連載】
・教員志望者に贈ることば 松野 博一(文部科学大臣)
・最新教育情報がわかる。教職CAFE
・教えて!フレッシュ先生
・新聞を読んでいる時間がない人のための教育時事

/一般時事 NEWS HEADLINE TOP10/小島弘道の教育ご意見番!/内田 良のいま、学校にあるリスク/藤平 敦の生徒指導 お悩みQ&A/BOOKS REVIEW/CHINEMA REVIEW/星座で見える教員採用試験対策/“集中力”を高めるおとなの塗り絵/女子栄養大学監修!教採に効くレシピ/香月よう子のイケティーになろう!/教員になるまえに読みたい詩/

・読者参加型 論作文誌上添削ゼミナール
・剱持流板書誌上講座
・第1回誌上テスト(教職/一般)
・第2回誌上テスト(教職/一般)

 雑誌の発行部数には限りがあります。読者が限られるので、地方の書店ではあまり取扱っていないこともありますので、早めに確保されることをおすすめします。

 このように、大手2誌どちらにも良い点があります。時間とお金に余裕があれば両誌を自分の目で読み比べてみると良いと思います。簡単にまとめるなら、効率よく試験対策だけに特化したものが欲しいという方であれば『教員養成セミナー』がおすすめ。少しじっくり読んで、教職に就いた際のヒントになる知識や技能も身に付けたいという方であれば『教職課程』がおすすめです。あくまでも私の分析ですが、参考にしてみてください。

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専門誌なの近くの書店にはない!

 さて、雑誌を購入しようと思っても、専門雑誌なのでその辺の書店ではなかなか見つからないかもしれません。私も教育大学に通っていた時代は大学の生協で定期購読しました。通信教育生の頃すでに楽天市場ユーザーになっていたので、ポイントを貯貯めようと楽天市場を探しました。それでもあまり取り扱っている店がなく、あっても『売り切れ』という表示が多数です。送料無料でも本体は安くならないです。

 そこで、通信教育生の時にいろいろ探した結果、ネット通販(Fujisan)を利用するとお得だということを知りました。なんと、定期購読をすると割引もあるし、バックナンバーも確実に手に入るんですよ。

日本最大級の「雑誌の専門店」

 普段雑誌の定期購読をしない私はよく知らなかったのですが、「Fujisan」という雑誌の専門店は、定期購読の業界では有名なようです。ご存知でしたか?私もそうでしたが、必要がなければ有名なものでも知らないものですよね。

 ここは、一年を通していつでも申し込むことができ、しかも教員養成セミナーや教職課程については、1サイクル単位で申し込むことができます。つまり、雑誌の構成は9月から翌年8月まで一通り網羅する内容でつくられていますので、途中から始めた場合は対策範囲に偏りが出ることになります。でも、Fujisanはまとめて対応してくれるので、9月から最新号までの発行分をバックナンバーも含めてまとめて送ってくれます。実はこれ、すごいシステムです。そんでもって、送料無料で。どうなっているんでしょうね。

 また、別冊として特集される5冊を含めた契約もできます。1冊ずつ探して購入するより楽ですし、買い漏らす心配もありません。でも私はどう考えても、送料無料が魅力的ですし、今のところ別冊まで含めて送ってくれるサービスは他のところでは見ていません。

1日当たり74円!

・ 27,000円÷365日=73.9円 1日あたり約74円。

 こんな計算をしてみました。まあ、教員になったら最初の給料で十分おつりがくるような金額です。最初の金額は大きく感じますが、別冊を含めて18冊、1年分ですから小中学生の通信教材よりはるかに安いですよね。

心配な方は計算してみてくださいね

 西友に他店のチラシを持ち込んで値引きしてもらうほど節約が大好きな私は、かつて計算しました。結果はやっぱり27,000円のセットが一番費用対効果が良さそうです。月払いの場合は定価から5%(約70円)引かれますので一見お得そうです。が、別冊は含まれません。別冊を買う時は送料は無料ですが定価で買う必要がありますし、その都度手続きが必要です。

 それでも5%安いなら・・・と思ったのですが、送られてくる予定の雑誌の金額を全て合計すると、27,000円より高くなるんですよね。いくら安くなるかは書いていないのですが、まとめ買いの場合安くなっているようです。分かりやすいところで、別冊ありと別冊なしのプランでは10,000円の差があります。別冊6冊を普通に買えば10,368円。ということは、まとめ買いにすると別冊分だけでも368円安くなっています。ふっふっふ。よく調べたでしょ。

さらに詳しいことはこちら

 これで、「知っていると有利になる」話が手に入るのですから安いものです。予備校は授業の時期によってやる内容が決まっていますが、対策雑誌はいつからでも始められ、バックナンバーを使ってさかのぼって学習することも可能です。しかも、繰り返しできるし、友人と共有することも可能。(まぁ、ライバルですけど。)

今回は私も大変お世話になった教員採用試験対策の雑誌のお話でした。