理科教育の具体的な内容や指導法や優れた教材、実践例などを通して、「たのしい科学の学び方・教え方」について学習する。「教材研究のあり方」「いかにしたら生徒が興味・関心を示す理科の授業を創造することができるか」「実験とは何か」「科学的に考えるとはどういうことか」「評価論」などについても学ぶ。「理科離れ」を克服する理科教育のあり方についても学習する。

小学校教諭の教員免許

 ここでは、小学校教諭第1種免許状、小学校教諭第2種免許状、小学校教諭専修免許状(修士の学位が必要)に必要な単位についての情報を交換しています。大学の科目概要で示される科目の到達目標が講義のポイントを最大限要約したものですので、それをレポートや科目終了試験対策の柱にして学習を進めると良いと思います。

科目の到達目標

1.理科教育の重要性について学ぶ。
2.「たのしい科学の授業の成立条件」について学ぶ。
3.「科学的な認識はいかにして成立するか」について学ぶ。
4.児童・生徒が自信と意欲を持つようになる「理科の授業」について学ぶ。
5.「科学入門教育とはどういうことか」について学ぶ。
6.「教師の専門知識」について学ぶ。
7.授業評価とはどうあるべきかについて学ぶ。
8.「科学を学ぶたのしさ」「科学を教える喜び」について学ぶ。

科目の学習の要点

1.理科教育の役割とその目標について 
2.「科学的なものの見方」について 
3.「科学的な認識はいかにして成立するか」について 
4.予想論について 
5.「実験(観察)はどうあるべきか」について 
6.授業における「誤謬(ごびゅう)」について 
7.自分の主体性と <科学> との対決、契約について 
8.「科学入門教育とはどうあるべきか」について 
9.「教師の専門知識とは?」について 
10.「たのしい授業=児童・生徒が歓迎する理科の授業とは?」について 
11.理科の授業のおける「評価」について 
12.「授業する喜び」「教師の生きがい」について

科目終了試験の評価

 問題が要求している内容について、出題の要点を正しく理解し、論理的に解答されているかどうか、また論述の展開とその深度から評価する上で、少なくとも解答用紙の表面 90%以上、記述されているかどうかの量的内容の両面から評価する。テキストの内容を踏まえていない場合には、自らの経験や自説をいくら述べても評価されない。

 テキストはぜひ読んできてほしい。テキストは問題を解きつつ(予想しながら)読み進めるとたのしく読めるはずです。

(傾向と対策)
 このテストは、ここまでの傾向を見ると、「理科の役割」「指導計画の作成」「実験について」ですので、基本的にレポートをよく復習しておけば合格答案が書けると思います。私は(07.11)で受験し優をもらいました。テストでもわりと取りやすい科目です。

レポートの評価

※レポート記述に関して次の観点から評価する。
1.レポート課題が要求している内容について、ポイントを把握し、要点を適切に記述しているか。
2.テキストのコンセプト、キーワードを適切にかつ十分に使って記述しているか。
※以下のようなレポートは再提出となる。
1.1単位につき、1500 字以下のレポート(各テーマについては 750 字以下のレポート)。
2.ほとんどがテキストの写しであるレポート。
3.テキストのコンセプトやキーワードをほとんど使っていない私見中心のレポート。
4.他の受講生のレポートと同じか、あるいはほとんど類似のレポート。
5. テキストの中の具体例をあげていないレポート。

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より専門性の高い先生を目指す!

教育実習、採用試験、日々の実践に有効

 小学校教育・幼稚園教育にかかわる先生方をはじめ,広く教育関係者を対象にして,初等教育の充実を図るための資料として,文部科学省教育課程課及び幼児教育課で刊行している教育月刊誌です。年間テーマに基づき,今日的な課題をとらえ,各教科,領域の関連的,横断的な視点から具体的なテーマで特集が組まれています。

よりよい学級経営を考える

 学級経営という言葉は漠然としていますが、声かけの仕方、指示の出し方、場の構成の仕方など、同じことをするのでも、学級の実態を見取り、それに合わせたやり方がどうできるかが今の時代大切です。基本的なことが多く書かれていますが、とても大切なことがまとめられています。荒れない学級づくり、問題を抱えた子に対応する教師力というと消極的ですが、それができるようになって初めて、学ぶ集団、全員が活躍できる生き生きとした学級づくりに向かえるのだと思います。

在庫を確認する

科目終了試験・スクーリング・レポートに関する情報

 科目終了試験の難易度は学習の進度にも大きく影響します。大学選びの際のひとつの資料にもなりますので科目終了試験等の過去問の情報を掲載しています。インターネット上にはあまり情報が出ていないと思いますので、ぜひここで交流していただければと思います。ここでの交流は後輩にも必ず役立ち、後に続く人たちの励みにもなると思います。よろしくお願いします。

科目終了試験過去問情報

 科目終了試験に関する情報です。要約した場合も、できる場合は題意が変わらない範囲でまとめて掲載しています。なお、再構成前の情報がコメント欄にある場合もありますので、このページの最下部もご覧ください。

 新しい情報を書き込みをされる際は、科目名の他、できるだけ試験年度や月、会場などの情報を入れてください。 

例 PL0000 科目名(略称でも可) 【2017.2 札幌】など。

お寄せいただいた情報は21です。

さくらさんより:2016年1月24日 4:26 PM
【2015】
1(1)アリの足は何本か?・アリの体はいくつに分かれているのか?・足はどこから出ているのか?以上のことに注意してアリの絵をかきなさい。(実際に皆さんも答案用紙にアリの絵をかきましょう)。
(2)アリなんて何回も見ているのに(1)の問題に自信をもって答えられる人は少ないのです。「見れども見えず」です。これは一体どういうことなのでしょう。このことについて、板倉聖宣という科学者は「科学的認識は目的意識的な実践・実験によってのみ成立する」と言っている。<「見れども見えず」とはどういうことか>について述べなさい。
2「授業する喜び」「授業者の生きがい」について、テキストで学んだことに触れながら述べよ。

【2014】
1、知識がたくさんあると良い授業ができるのか。A先生は勉強熱心で理科の知識が豊富。にもかかわらず、A先生の授業は子どもたちには歓迎されていない。それは一体どうしてなのだろうか。その理由を考え、、「子どもたちに支持される様な理想的な科学の授業」を実現するにはどうしたら良いのか述べよ。
2、「間違えるとはどういうことか?」テキストで学んだことに触れながら述べよ。

【2014】
1「子どもたちが意欲的に授業に参加していたかどうか」「子どもたちにとって授業がたのしいものだったかどうか」を判断するにはどうしたらいいのか。「授業の評価は子どもに聞く」とはどういうことなのか。テキストで学んだことに触れながら、「授業評価の考え方とその方法」について述べよ。
2「授業する喜び」「授業者の生きがい」について、テキストで学んだことに触れながら述べよ。

【2013 日野】
1「見れども見えず(予想をもって問いかけなければ見えない)」とはどういうことなのでしょう。テキストに載っていた具体的な例をあげながら述べよ。
→12年のアリの問題がヒント?
2「子どもたちが歓迎する科学の授業とはどういうものか」テキストで学んだことにふれながら述べよ。

【2012.2 日野】
1(1)アリの足は何本か?・アリの体はいくつに分かれているのか?・足はどこから出ているのか?以上のことに注意してアリの絵をかきなさい。(実際に皆さんも答案用紙にアリの絵をかきましょう)。
(2)アリなんて何回も見ているのに(1)の問題に自信をもって答えられる人は少ないのです。「見れども見えず」です。これは一体どういうことなのでしょう。このことについて、板倉聖宣という科学者は「科学的認識は目的意識的な実践・実験によってのみ成立する」と言っている。<「見れども見えず」とはどういうことか>について述べなさい。
2「(科学の)授業をする喜び」とはどういうことでしょう。テキストで学んだことに触れながら述べなさい。

ゆゆゆさんより:2013年6月10日 10:41 AM
1.「子どもたちが意欲的に授業に参加していたかどうか」「子どもたちにとって授業がたのしいものだったのかどうか」を判断するには、どうしたらいいのか。「授業の評価は子どもに聞く」とはどういうことなのか。テキストで学んだことに触れながら「授業評価の考え方についてその方法」について述べよ。

2.「授業する喜び」「授業者の生きがい」について、テキストで学んだことに触れながら述べよ。

鴻さんより:2012年11月30日 7:18 PM
【2012年11月(会場:日野)】

1.ときに教室のすべての子どもたちに歓迎される「テスト」がある。それは〈自分の進歩が見える〉テストである。このようなテストであるためにはどのような授業をするといいのだろうか。「たのしいテスト」と「授業」の関係について、テキストで学んだことを参考にして述べよ。
2.「理科トクイ(理科の知識が豊富な)教師」の〈良い点〉と〈問題点〉について述べよ。特に〈問題点〉について詳しく触れ、どうあるべきかについて述べよ。

てんさんより:2012年1月1日 6:01 PM
【2011年12月(会場:福岡)】
次のA、Bのどちらかを選び解答せよ。両方解答した場合は無効となる。
A 2011年度以降配本済テキスト対応問題
1 知識がたくさんあるとイイ授業ができるのか。A先生は勉強熱心で理科の知識がとても豊富。にもかかわらずA先生の授業は子どもたちに歓迎されていない。それは一体どうしてなのだろうか。その理由を考え、「(子どもたちに支持されるような)理想的な科学の授業」を実現するのにはどうしたらよいのか、述べよ。
2 「間違えるとはどういうことか?」ーテキストで学んだことを具体的にあげながら述べよ。

B 2011年度以前配本済テキスト対応問題
1 理科の授業における観察・実験の事後指導、及び教師側のまとめについてそれぞれ述べよ。
2 日常の理科の授業の中における環境教育の取り組み方について述べよ。

Nickさんより:2011年12月5日 2:23 PM
A、2011年度以降配本済テキスト対応問題
1、「電気を通すもの・通さないもの」の教材例として、テキストには「1円玉→5円玉→10円玉→100円玉→・・・」の流れの授業が示されている。比較的〈易しい〉とされている「10円玉の問題」よりも〈難しい〉「1円玉の問題」の方が先に出題されている。これは一体どうしたことなのか。なぜ、この流れ〈難から易へ〉の方が子ども達にとって良いと言えるのか。その理由を述べよ。
2、授業する教師の喜びとはどういうことか。どういうときに最高に幸せな気持ちになれれるのか。実際の理科の授業を想定巣ながら述べよ。テキストで学んだことについてもふれること。

きーやんさんより:2011年11月27日 11:31 AM
【2011年11月 (会場:日野)】
2011年度配本テキストから、問題傾向が大きくかわりましたよね!
過去問情報お待ちしております!

次のA、Bどちらかを選び回答せよ。両方回答した場合は無効となる。

A、2011年度以降配本済テキスト対応問題
1、「電気を通すもの・通さないもの」の教材例として、テキストには「1円玉→5円玉→10円玉→100円玉→・・・」の流れの授業が示されている。比較的〈易しい〉とされている「10円玉の問題」よりも〈難しい〉「1円玉の問題」の方が先に出題されている。これは一体どうしたことなのか。なぜ、この流れ〈難から易へ〉の方が子ども達にとって良いと言えるのか。その理由を述べよ。
2、授業する教師の喜びとはどういうことか。どういうときに最高に幸せな気持ちになれれるのか。実際の理科の授業を想定巣ながら述べよ。テキストで学んだことについてもふれること。

B、2010年度以前配本済テキスト対応問題
1、理科の野外学習の問題点とその対策についてそれぞれ述べよ。
2、理科の具体的な学習指導計画の作成について述べよ。

しろくろさんより:2011年5月8日 9:35 PM
【2011年4月 (会場:巣鴨)】
1.理科の知識が豊富な先生が必ずしも子どもたちにとっていい先生とは限らない。反対に「理科オンチ教師」の授業が歓迎されることがある。これは一体どういうことだろうか。「授業における先生の役割」について、テキストで学んだことにふれながら述べよ。

2.「授業の後に子どもたちに感想文を書いてもらうことの意義」としてどんなことがあげられるか。テキストで学んだことにふれながら述べよ。

おきょんさんより:2009年12月13日 5:51 PM
【09.11月(会場:仙台)】
1. 理科の観察・実験を一般的な学習指導という面から見た役割について述べよ。
2. 板書の機能をあげ、良い板書とはどのようなものかを説明せよ。

スマイルさんより:2009年7月3日 3:00 PM
【2009年06月(日野)】
1.理科の授業の「導入」の役割について述べよ。
2.理科教育における観察・実験の効果と意義を述べよ。

珈琲牛乳さんより:2009年7月3日 10:52 AM
【2009年06月 (会場:長野)】
1,理科の学習指導計画作成のための基本的な考え方について述べよ。
2,理科の観察・実験におけるガラス器具等の事故の例を挙げ、怪我の手当、安全対策について述べよ。

たけ@管理人より:2008年2月5日 9:30 PM
【06年05月(会場:札幌)】
1.学校での理科教育の役割について述べよ。
2.観察・実験の授業における安全指導について述べよ。

【06年06月(会場:札幌)】
1.理科学習の指導計画作成のための基本的な考え方について述べよ。
2.観察・実験におけるガラス器具の事故例をあげ、けがの手当、安全対策について述べよ。

【06年08月(会場:日野)】
1.1時間ごとの指導案を作成する上で、検討しなければならない主な事項について述べよ。
2.理科授業における「導入」のいろいろな方法について述べよ。

【06年10月(会場:札幌)】
1.学習指導面から見た観察・実験の役割について述べよ。
2.理科の野外学習の意義とその学習の進め方について述べよ。 

【06年11月(会場:札幌)】
1.理科の観察・実験計画と、その準備において検討すべき大切な点をあげよ。
2.理科の観点別評価の進め方について述べよ。

【07年11月(会場:札幌)】
1.理科の授業で利用する主な視聴覚(情報)機器、視聴覚(情報)教材等をあげ、それらを利用した場合の高効果について述べよ。
2.生徒実験より、演示実験の方が望ましい(効果的な)場合について述べよ。

【2008年02月(会場:札幌)】
1.理科学習の指導計画作成のための基本的な考え方について述べよ。
2.観察・実験仁尾輝ガラス器具の事故の例を挙あげ、けがの手当、安全対策について述べよ。

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スクーリング・レポート情報

 課題に対してどんな感じで書いたら評価はどうだった。もっとこうした方がいいよなどの情報を載せてください。差支えがなければ、レポート本文をそのまま載せていただいても結構です。また、ご質問やレポートの講評、残念ながら不可となった情報はできるだけ具体的に書いていただけると、他のみなさんの参考にもなります。

①~と書いたら、××というコメントをいただいた。
②もっと△△という視点を入れたほうがよい。
③~について、☆☆はわかるが、〇〇のところがよくわからない。

私のレポート(旧カリキュラム)

理科教育1単位目

1、昭和20年代以降(第二次世界大戦後)のわが国の理科教育の変遷(小学校理科を中心にして)の概要を述べ、さらに今後、どのような理科教育を目指したらよいか私見を述べよ。

 戦後のわが国の理科教育は、教育を取り巻く環境と、社会の要求に伴って変遷してきた。まず、終戦直後である。1945年から10数年は日常生活の改善につながる実用的な理科がもとめられていた。また、児童中心主義の流れもあり、デューイの主張した進歩主義教育の影響をうけている。そのため、個人生活、家庭・社会生活、経済・職業生活の3つを踏まえた実践的カリキュラムであった。しかし、学習に系統やまとまりがない、断片的で基礎知識が身につかない、基礎学力が低下したという批判を受けるようになる。

 そこで、1960年代になると、系統学習が重視されるようになる。科学の体系を重視し、系統的な知識の注入により「確かな学力」を身につけようという考えである。ところが科学技術の進歩もあり、理科教育で扱う情報量は飛躍的に増大し、限られた時間、限られたカリキュラムの中では対応できないという問題が生じた。1970年代になると、その批判を受け、科学の方法の習得が理科の学習の基本と考えられ、それが理科の学力そのものと考えられるようになる。探求の過程を通して、探求の技法、科学の方法を身につけさせることと、科学の基本概念を習得できるように、教材を系統的・構造的に配置・構成することが重視された。ところが、このところの理科は、探求のために選ばれた素材をいじくりまわすだけの理科、豊かな枝葉を落とした幹と骨だけの理科と批判され、子どもの日常生活とかけ離れた学校だけの理科ということや、理科嫌いや理科離れの子供をつくっているということが指摘されるようになる。

 1980年代からは、人間性豊かなゆとり教育が打ち出されるようになる。理科の内容も授業時数も削減されていく。1990年代になると、ゆとりという考え方に加え、自己教育力の育成、基礎基本の徹底、個性と創造性の伸長、文化と伝統の尊重という基本方針が教育課程審議会より打ち出される。特に、個性・能力の尊重とこれを生かした教育の充実、教科の選択制が中学校で導入される。さらに小学校1・2年生の理科が廃止され、生活科が導入されるなど、内容もかなり削減された。

 2000年代になると、学校完全週5日制が導入され、さらに学習内容と時数が削減された。ここ数回は、学習指導要領の改定の度に、内容や授業時数が大きく削減され、子どもの学力低下が懸念されるようになっている。そこで、2003年に学習指導要領が一部改訂され、指導要領の内容に加えて指導することができるということや、個に応じた指導、習熟度別指導、発展的学習の推進が盛り込まれた。これらの流れを受けて、これからの理科教育について考察すると、実験・観察などの体験的な活動を多く取り入れ、実感を伴った理解を目指すとともに、科学の内容を系統だてて教えることが必要だと考える。基本的な知識が多くあるほど、その知識をよりどころに次の思考ができるのだと思うので、体験と系統だった知識の伝達が今後の理科教育の目指すところであると考える。

2、理科の指導計画の作成をするための、基本的な考え方を踏まえ、具体的な指導計画の作成の手順について述べよ。

 理科の指導計画の作成のための基本的な考え方を6点挙げる。1点目は「目標」をしっかり把握することである。学習指導要領、学校教育目標、理科としての重点目標等を考慮して、具体的な目標を十分に検討することである。そのうえで、指導計画の作成には全職員が協力してあたり、すべての学年と領域について共通理解をもつことが大切である。2点目は、基礎的・基本的な事項を明確にすることである。児童に身につけさせたい基礎的・基本的な知識・技能・考え方を十分に検討し、教材の構造化・重点化を進める。3点目は、効果的な観察や実験を組み入れること。4点目は、学校環境や季節に配慮するなど、地域の実態を考慮すること。5点目は、児童の実態を把握することである。子どもたちの習熟の程度の把握や既習事項の把握が重要である。6点目は、身近な自然や日常生活との関連を図ることであり、これにより幅広い豊かな理科の学習が展開できるようになる。これらの基本を踏まえたうえで、実際の指導計画の作成に当たる。

 具体的な手順としては、目標の検討から始め、指導計画の作成の方針や重点目標、指導時間数の決定と進めていく。年間授業時数が決まると学習指導要領をもとに、年間の指導計画を作成する。年間の指導計画の基本となるものは単元の配列であるが、これは学習指導要領の順序による場合が多い。教科書会社の指導所も参考にする。こうして、学年ごとの指導計画を決めた後は、単元ごとの指導計画の作成に入る。各単元の教材をどのような順でどのような方法で指導するか。また、どんな観察や実験を取り入れていくかなどを十分に検討し、詳しい指導計画を作成していく。なお、理科で指導しなければならない内容やその扱い方は、学習指導要領のみでは詳しく書かれていないので、学習指導要領の解説書や教科書会社の指導書などの具体的な指導内容を参考にしながら進めていくことが必要である。

 課題の意図をよく理解したレポートです。文章もしっかりしていて優れています。アドバイスするなら、文の段落わけや箇条書きを使うともっと読み易い文章になりますよ。せっかくのレポートがもったいない。

理科教育2単位目

1、理科の授業における観察・実験の意義と安全対策について述べよ。

理科でいう観察と実験について整理すると、観察は視点を定めてみることであり、実験は観察によって把握した自然の事物・現象の仕組みや原因を解明するために、意図的に取り組む活動である。理科の授業に、この観察や実験をおく意義は、学習を効果的に進め子供の理解を深めることにある。その意義を機能面から整理する。第一に新しい科学的な事象や現象、法則などを見出すとともに、問題をはっきりと意識させる機能である。第二には、予想や推論したことを確かめる機能である。教科書や既習事項をもとに子供たちが予想をたて、それを確かめることができる。第三に、仮設やモデルを検証する機能で、規則性や実験の結果を見通し結果がその通りになるか、また教科書や資料にあるとおりになるのかをやってみるという機能。第五には、学習した事項を確かめ、定着させる機能。第六には、これらの実験の過程を通して、実験・観察の基本的な方法や器具の操作について学習させる機能。第七は学習の補助・充実・発展の機能である。このように、観察・実験の機能が整理できるが、同時に一般的な学習指導という面からみた役割もある。実験を行うことは、子供たちに共通体験を得させることや、興味・関心・意欲を高めること、動作を伴った活動により、効果的に学習の定着を図ることにつながるのである。子どもは、理科の実験が好きであるし、私も好きだった。自分の手を動かして実験をすることで、実感を伴った理解が得られやすく、実験の過程や結果も心に残るものとなる。なお、観察・実験を効果的に進めるためには、事故防止について十分配慮しなければならない。薬品や火、刃物、ガラス製品など危険なものを扱うことが多いのも、観察・実験の特徴である。こうした点に適切なアドバイスをするには、教師自身が念入りな予備実験を行い、実験を体験し、習熟し、実際にどのように危険なのか、その試薬を何滴加えるのがいいのかを熟知していることが大切である。また、在庫の点検や試薬の調整も行っておかなければならない。実験中は子供たちも目先の現象に集中力が奪われるため、指示も通りにくい。簡潔に、分かり易く支持を出すことと、実験を要領よく進めるために、準備から後始末までの指示まで考えておかなけれなならない。また、事前に実験の狙いや手順をよく確認することで事故防止の注意のような場合を除き、実験中の指示をできるだけ少なくすることができる。その他、服装の支持や応急措置の準備、教師が話をしたらすぐに手を置いて聞く習慣づけや、友達と協力しあえるような学級づくり、ふざけないで落ち着いて学習できる態度の育成など、事故時の対応を考えておくkとよや、日頃の学級経営も事故防止には欠かせない問題となる。以上の点に留意することで、先に述べたような効果的な観察・実験が行えると考える。

 観察実験と安全について・・・実験観察について、要点をおさえて大変上手にまとめることができています。すばらしいです。現場では、安全面はもっとも気を付けなければならない点です。実験中の指導はもとより、それ以前に普段の授業や学級経営において教師の指示がよく通るようにしておくことが大切です。このレポートでまとめたことは現場で必ず役に立ちます。

2、理科の授業と評価について述べよ。

 理科の授業における評価の在り方について検討する。まず、評価とは教師の立場からみると、日常の指導の中で子どもの理解やつまづきの実態をいろいろな面からとらえ、問題点を把握して指導するものと考えられる。子どもの立場から見ると、評価を受けることで励みになったり、自分の学力を認識したりするものと考えられる。テストを例にとると、テストを受けたことによって、学習したことを確認し、正しい知識として定着させたり、もっと努力しようという動機づけにつながったりもする。こにょうに、評価とは、教師と子供の双方にとって意義あるものである。学習によって身に着く学力は、その教材への関心や学習意欲、科学的思考、機器を扱う技能などいくつかの面から成り立っている。これに従って、どのレベルまで力が付いたのかを判定するが、これが評価の観点と規準の設定であり、観点別評価といわれるものである。観点別評価を進める際には、まず学習指導要領の目標に照らしながら具体的な評価の目標や評価規準をつくる。次に、評価目標を具体的に評価できる程度の段階まで小さく分け、観点別評価を具体化していく。その際、観点別に子供の具体的な行動として書き出すなど何をどう評価するのかを明確にしていく。評価の方法は、ペーパーテストをはじめ、授業中の発問に対する応答やつぶやき、資料の読み取りや解説、行動観察、レポートや作品、ポートフォリオの活用など様々である。また、ここに挙げたものの一つで評価するのではなく、いろいろな方法を組み合わせて評価することが重要である。理科の場合では、テストだけではなく実験や観察への取り組み方やワークシートも重要な資料となる。なお、私の場合、ワークシートや観察記録を書かせたり、発表させたりする場面では、取り組むポイントを決め、教師と子供ができるだけ納得のいく評価になるよう努力していきたい。また、保護者から説明を求められた際にも、何をどのように評価したのかを説明できるように、情報を整理しておくことも必要である。そのためには、日頃からひとつひとつの活動の意義や評価の仕方を準備段階から検討し、しっかり記録していくことが大切である。このように、評価について他の教師と協力しながら研究し、日々の実践の中で継続的に行っていくことが大切であると考える。

 評価について・・・簡潔に分かり易くまとめられています。ただし、<評価の4つの観点>については、テキストで確認しておいてください。評価は、指導要録につけたり通知表につけたりするほかに、授業中の中で、その場で子どもたちを評価していくことも大切です。評価をする目的は何か、つまりなんのために評価をするのかということもテキストを読んでさらに深めておくと、これも現場で必ず役に立ちますよ。

著者紹介

この記事を書いている人

私の体験記

 私は、2006年~2007年に明星大学の通信教育課程に在籍し、小学校教諭免許1種・2種免許を取得しました。その後、大学院を出ていたこともあり免許は専修免許状に変更。期限付き教諭を経て正採用になります。

 その際、情報交流サイトとして開設した「明星大学通信教育体験記」を、後に続く後輩たちのためにと思い残し、現在子育てをしながらメンテナンス・管理を行っています。

代表的な執筆作品