突然ですが、みなさんはどのような授業が理想ですか?ともすると、「教えればわかる。」「分かりやすく説明すればわかる。」と考えがちですが、子どもはそう単純にはいきません。言っても分からないのが子どもで、上手く意欲を引き出し、経験させるということが大切になります。私の最初の頃の授業は、やるべきことはやっていたかもしれませんが、子ども自身の学びにはなっていなかったのではないかと反省しています。
 これからの時代、『授業』だけうまくできても通用しないことも出てくると思いますが、まずは『授業』がうまくできなければいろいろな困難に直面していくと思います。何より、子どもに申し訳けないですよね。この資料を作るために今までの実践を整理し、私も改めて勉強になりました。「基礎基本」をテーマにしていますので、どの授業でも使える考え方や技を紹介します。

授業の準備編

 授業は毎日5,6時間のペースで行います。しかも、教材研究以外の仕事も多く、授業のことが後回しになってしまいがちに・・・。どうしても、日々の授業準備でできることは限られてきます。日々の授業準備では次のようなポイントを押さえておきます。

単元ごと

① 見通しをもつ
 教育課程編成の手引き、教科書の指導書等を参考に、何時間扱いで「何を教えるか」の見通しを持ちます。授業のつながりを考えることは大事です。指導書の研究編には学年間のつながりなども載っていますので、参考になります。
② 各時間の目標をしぼる。(学習のゴールのイメージをもつ)
 指導書等には、各時間の目標が書かれています。それを具体的な姿で思い浮かべます。わからないときは、先輩の職員に聞きましょう。
 「この時間のポイントは何ですか。」
例えば・・・こんな問題を解けるようにする。ふりかえりでこんなことを言えるようにする。など、イメージがわきます。

Point これを知りたい。だからこうしたい。と思えるような学習を考える。

各時間

◎ ゴールをイメージしつつ、「中心となる子どもの活動」を考える。

・ メインの活動で何させるかを考えます。知的に楽しいもので、本時の目標につながるものでなくてはいけません。中心になる学習活動がイメージできれば、問題の提示の仕方や発問も考えやすくなります。時間がなくても、これだけは前日のうちに学校で考えておきます。

① 「?」を生む導入を考える。教科書の問題も出し方をひと工夫

・ 毎日のことなので、手の込んだことを毎時間することは難しいです。でも、ひと工夫できる引き出しをたくさん持っていれば授業の幅が広がります。子どもの「あれ?」「え?」を引き出します。と、言うのは簡単ですが・・・。例えば・・・一部を隠す。ストーリ仕立て。ミニゲーム。フラッシュ型。前時に課題を生む。など。

② 主発問を考える。

・ 子どもたちのモヤモヤした「?」の解決につなげる活動へと導きます。
・ できるだけ短い言葉でポイントを。
・ 同時に、勉強が苦手な子でも何をしたらいいかがわかるような手だてを考えます。例えば・・・どうやったら〇〇がわかる? なぜ〇〇さんは〇〇したの? 〇〇するにはどうしたらいいの?ワークシートや教具などを使う場合も、先に子どもから、「欲しい」と言わせたいですね。

③ 板書計画

・ 黒板に書くことで学習内容を整理して、子どもの思考を活発にすることにあります。子どもの言葉を使いながらも短いことばで簡潔にまとめていきます。予想をしてイメージしておきます。

○事象との出会いをつくる。 
○問題をつくる。 
○意見を整理する。 
○深める。

 例えば・・・できごとの流れや過程が分かる。友達の考えと同じところや違うところがわかる。工夫がわかる。最低限、どんな分け方ができるのか。どんな流れになりそうなのかの見通しはもちます。

Point 「できた」「わかった」という気持ちにさせて終わる。

ここまで考えていたらスゴイ!

① 適応問題、振り返り。

 ・ 最後に、類題を出して解く。振り返りを共有する。
 ・ 今日の分かったを指で自己評価。
 ・ 今日できるようになったことを隣の人に話してみよう。など。

② 学習の足あとがわかるノート。
 ・ ノートはしっかりまとまっていくと、子どもは達成感も得られますし、保護者の信頼もUPします。ノートを見ている保護者は結構います。

 例えば・・・落書き。誤字は・・・。コメントを毎時間書くことは難しいですが、時々チェックをします。授業の最後にスタンプを押すことにチャレンジしたことがあります。

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