Home » アイテム » 野外文化教育としての体験活動~野外文化人のすすめ~

野外文化教育としての体験活動~野外文化人のすすめ~

category : アイテム 2011.10.29
Clip to Evernote このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

野外文化教育としての体験活動~野外文化人のすすめ~

森田勇造 著

A5判 上製 261頁 ISBN978-4-86251-075-4 C3037 2,000円+税 2010年2月10日

少年期の体験的教育としての体験活動について、新しい教育観による野外文化教育学的な見地から解説したものである。社会人の基礎・基本としての生きる力や感じる心を培う体験活動について、体系的にその理論と方法論をまとめている。(ブックカバーより)


最初の「体験的教育としての体験活動」という言葉から、若干言い回しが難しい本のように感じるが、読み進めていくと主張したいことはよくわかる内容だった。

外で、集団で遊ぶ機会が減少したことで、少年期に経験を通して学習する様々な基礎基本が身につかず、社会人になってから自立ができていなかったり、他者との関係がうまくつくれないということが増えてきている。だから、意図的に体験活動を組織することで、必要な力を身につけさせていくことができるという内容だった。

第4章生活体験の実践では、筆者は「今の子はこんなこともできないんです。」ということが驚きのように書いてあるが、そんなに驚くことでがなかった。今と昔を比べる術はないので、そこは話題にしないが、日々見ている子供たちは、自分で考えて動くということが苦手であるし、まわりをみて動くということも苦手である。それは経験させ続けて行かなければ身につかないことなので、その方法の一つとして「野外文化教育としての体験活動」は意義のあることだと思った。ただ、和式便所が使えないからと言ってひ弱な文明人とは思いませんが・・・。

さて、教員、または教員となる私たちがこの本を手にしたときに考えることは何か。それは、野外教育の大切さは十分に理解したうえで、野外教育活動に参加することのできない多くの子に何ができるかということであろう。この本を読んで、「野外文化教育としての体験活動」は重要だ、みんな体験活動をしよう!というのは簡単なことである。でも、そうじゃない。我々にとっては、今、十分でないといわれる力を読み取り、補う方法を考え日々の授業に生かしていくことではないだろうか。野外活動で体験すれば効果的で、かけがえのない体験であっても、そこでしかできないというものばかりではない。そこに参加できない多くの子に私たちは何ができるのか。

大いに参考にできる本だと思います。宿泊学習や林間学校に限ったことではなく、日々の学習活動の一つの柱になる考え方にできそうな本ですので、一度てにとって読まれてみてはいかがでしょうか。

商品画像

野外文化教育としての体験活動

本書は、少年期の体験的教育としての体験活動について、新しい教育観による野外文化教育学的な見地から解説したものである。社会人の基礎・基本としての生きる力や感じる心を培う体験活動について、体系的にその理論...

価格: 2,100 円 (送料別) 取扱店: 楽天ブックス

Supported by 楽天ウェブサービス

 


目次

はじめに

第1章 文明化に対応する野外文化教育

一.科学・技術的な文明化に弱い人類
二.生きるための社会と教育
(一)社会のあり方
(二)教育の社会的目的
三.少年期に習得させる基礎・基本
(一)少年期の社会的認識
(二)習得させたい内容
四.少年教育は社会人準備教育
(一)社会人準備教育の必要性
(二)少年教育と公的側面
(三)少年教育の三つの方法
(四)少年教育の社会的目標
五.新しい教育観による野外文化教育
(一)科学的文明社会に対応する人間教育
(二)基層文化の成り立ち
(三)野外文化の発想
(四)野外文化伝承としての教育
(五)野外文化人を育む野外文化教育
(六)野外文化教育の適時年齢

第2章 野外文化教育としての体験活動

一.人間力を高める体験活動
二.体験活動と教育的社会構造
三.体験活動のあり方
(一)集団的活動
(二)長期的活動
四.体験活動の内容
(一)自然体験
(二)農林水産業体験
(三)生活体験
(四)耐久運動・不足の体験
(五)野外遊び
(六)祭りと年中行事・奉仕体験
(七)地域踏査・旅行
五.体験活動によって起こる心理作用

第3章 体験活動の目標と指導

一.体験活動の教育目標
(一)生きる力の向上
(二)人間力の向上
(三)生活文化の伝承
(四)よりよい人間的状態の向上
二.体験活動の教育的効果
(一)精神的教育効果
(二)身体的教育効果
(三)知能的教育効果
(四)社会的教育効果
三.体験活動の指導のあり方
(一)公的側面の重視
(二)社会化の促進
(三)人道的指導
四.よりよく生きる体験活動のすすめ
(一)医療に勝る「かち歩き」
(二)心の保障「グリーンアドベンチャー」

第4章 生活体験の実践

一.文明社会の落とし子たち
(一)整列ができない
(二)和式便所でうんこが出せない
(三)暗算が苦手
(四)今の子どもたちに欠けていること
二.野外文化人の生活体験
(一)生活文化習得の「生活体験」
(二)人間力を培う生活体験
(三)生活体験からの学び
三.一週間の生活体験で子どもたちは変わる
(一)現代っ子の共同生活
(二)遊ばなかった子どもたち
(三)群れ遊びの楽しみ
(四)かまどでの煮炊き
(五)便利な道具
(六)変わらない食文化
四.体験から得る知恵
(一)丸木橋を渡る
(二)鶏の雄と雌の区別
(三)赤いトマト
(四)虫刺されと湯ざめ

第5章 生活体験学園の構想

一.守られる立場から守る立場へ
二.子どもたちの現状と対応策
(一)子どもの心理作用に憂慮すべき課題
(二)子どもたちの特徴
(三)新しい発想による対応策
三.地域の文教センター〝生活体験学園〟
四.生活体験学園の役割と目標
(一)生活体験学園の役割
(二)生活体験学園の目標
五.生活体験学園の活動と日程
(一)活動内容
(二)生活体験学園での活動期間
(三)小・中学生の日程
六.学校教育との指導分担
(一)学習指導
(二)生活や体験活動の指導
(三)食事について
(四)その他

参考文献

あとがき

スポンサードリンク




この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます(where go表示)

 次の記事:「

コメントフォーム

スポンサードリンク

Sponsored by


Copyright(c) 2011 明星大学通信教育非公式ガイド (通信制大学で教員免許取得&体験記・入学・レポート・試験・実習・スクーリング情報) All Rights Reserved.