スクーリング・レポート

 レポートやスクーリングはその科目についての知識を深めて理解し、自分なりに表現することができるようにするための大切な学びのプロセスです。大学の科目概要で示される科目の到達目標(小学校風にいうと「めあて」)が、講義を最大限要約したものですので、それを論文の柱にして書いていくと良いと思います。

このサイトのレポートについての考え方

 レポートの書き方については下記のページも参考にしてください。

 通信教育ではレポートの提出が欠かせません。「書き方が分かりません!」というご質問も過去に多くいただいていますので、少しでも参考にしていただけたらと思い紹介します。特別なことはあ

 時には少し楽をしてレポートを仕上げたいときもあると思いますが、自分なりに解釈して書くことが大切です。友人に教えてもらいながらでも良いと思いますが、丸写しはやめた方がいいと思いますよ。なお当サイトは、通信教育で学ぶ学生の助け合いのサイトです。レポート情報を販売するサイトとは一切関係はありません。売る方も売る方だと思いますが…買う人がいるからそういう商売が成り立ってしまうんですよね…。

この科目について (大学講義要項参考)

 小学校社会科の指導法について、「小学校学習指導要領―社会編」を中心にいくつかの重要な視点から学んでいきます。授業が本質からずれないようにするためにも、社会科が、地理・歴史・公民領域の社会認識力と体験により社会形成力を培い「公民的資質の基礎を養う」教科であることを実感を伴って理解することが大切です。変化の激しい今の時代と言われて久しいですが、今日の子どもの意識の変化と教育改革の動向を背景に、上記学力を育むための指導法を学んでいきます。

科目の到達目標

1.初等社会科の誕生から今日までの内容と指導方法の変遷を「小学校学習指導要領―社会編」の変遷を中心に説明できる。
2.初期社会科のころの指導方法と、今日の教育改革における方法を比較することで、初等社会科のあるべき姿と育むべき学力についての理解を深め説明できる。
3.初等社会科における知識と体験の関係および重要性について理解を深めるとともに、強い関心をもって授業形態、系統学習、問題解決学習や様々な指導法について考察し、説明できる。
4.「生きる力」と「確かな学力」を培う社会科指導法として、「考える力」や「PISA 型読解力」を伸ばす教育方法について深く理解し、説明できる。
5.「小学校学習指導要領―社会編」に則った指導計画・学習指導案の作成および評価のあり方について理解を深め説明できる。

レポート評価

 レポート課題に関係した内容をテキストから選び、テーマに即してまとめる。次に参考図書を図書館等で閲覧し、まとめた内容を深める。最後に文章が理論的に一貫しているかを推敲する。テキストを基本に客観的に論じること。

レポート課題についての補足

 10年前と同じ課題が出ています。 だからと言って同じことを書いて合格できるというものではないのが社会科です。常に時代と共に変化している教科ですので、課題は同じでも内容は新しく変わっていかなければなりません。

私のレポート(旧カリキュラムも同じ課題)

初等社会科教育法 1単位目

1、初期社会科がめざしたねらいと指導法の特徴について、今日の初等社会科のあり方と課題に関連して論じなさい。

形式主義 公民科 道徳教育 「行ふことで学ばせる」 経験主義教育 相互依存初期社会科 公民的資質 学年目標の系統 新学習指導要領の改善 PISA型読解力

 初期社会科がめざしたねらいは、今日強調される「考える力」や「総合的な学習の時間のねらい」が目指すものと同様で、ものの見方やとらえ方として「生き方」の基礎を育み、合理的な「考え方」と「生き方」を生み出せる人づくりを目指すものであった。戦前の、修身や歴史、地理にみられた大きな欠点は、子どもに「他人の見解をそのまま受け取らせようとしたこと」であった。その反省の下に、民主主義社会の建設にふさわしい社会人を育てようとしたものである。
 その指導法の特徴は、戦前の形式主義を批判し、デューイの「行うことで学ぶ」という経験主義に影響を受けたものであった。学習は、単に大人が必要と思うものを子どもに説明し、丸暗記させる事によっては成立しないという事である。教師には、子どもの思考に即し、その問題の解決に主体的に取り組むことを保障する教育の展開が要請された。子ども達の学習は、生活における具体的な問題を中心とし、その解決に向かって諸種の自発的な活動を通じて行われなければならないとした。
 初期社会科のカリキュラムの編成は、同心円拡大方式と呼ばれる原理に基づいていた。それは、子どもが生活において、具体的にぶつかる問題で構成されている。社会科の内容を学年配列すると、身近な生活から始めて、次第に時間的・空間的にも遠くの生活に及ぼすという構成になっていた。だがこれは、子どもの社会認識が身近なところから広がっていくことは確かであるが、子どもの視野を身近なところに限定してしまうのではないかという批判もある。現在、日本の社会科は、同心円拡大方式の原則を機械的に採用しているが、一見遠く珍しい事柄と関連させながら内容を取り扱った方が子ども達の興味関心を引き出す事ができるのではないだろうか。
 初等社会科の授業では、子どもたちが自分と他者との関係を意識しながら、これからの社会の姿を願い、行動していく力を養う必要がある。初等社会科の究極の目的は、「公民的資質の基礎を養う」ことである。そして、それは初期社会科が目指したように、知的理解と態度との同時育成を社会科の授業ではめざしていかなければならないのである。
 現在の小学校社会科の指導要領では、初期社会科で目指した、知識偏重からの脱却と社会の変化に対応する能力や態度の育成、学び方や調べ方の学習、作業的、体験的な学習や問題解決な学習など、児童生徒の主体的な学習がよりいっそう重視されている。初期社会科の展開を反省しつつ、今後の発展に努めていく事が求められる。

2、初等社会科が育むべき学力について、学習形態および「総合的な学習の時間」と体験学習に関連して論じなさい。

生活指導 一斉授業 集団思考 学習形態 新しい学力観 活動主義 基礎・基本 「活用」 「探究」 問題解決力 自己教育力 学校知 わからない未知 総合的な学習の時間 プロジェクト法 体験的学習 範例学習 探究学習

 初等社会科が育むべき学力は、広い意味で問題解決力である。子ども自身が、受動的にではなく、自ら主体的に問題解決していく学習の具体的方法を習得していくためには意欲と訓練が必要である。近年、重視されている新しい学力観は、「知識・理解・技能」といった、その教科でしか学ぶことのできない内容の修得よりも、その本人の構えである「関心・意欲・態度」や「学び方」をより重視するという考え方である。平成14年度から導入された総合的な学習の時間は、児童に豊かな人間性や自ら学び自ら考える力などの「生きる力」の育成を図ることを基本的なねらいとしている。このねらいは、社会科で育てたい態度・能力と関連深い。初等社会科が学習の対象としているものは社会生活そのものであるので、「生活」「社会的課題」という点で総合的な学習の時間と関連付けやすい。子どものテーマ活動と、課題追求活動を大切にし、「考える」ことや「体験する」ことを通じて、子どもの確かな「知識」を育てる方法が必要とされる。以下、「考える」ことと「体験する」ことについて簡単にまとめる。
 まず、「考える」ことであるが、教師は、見つけ出した情報をまとめる方法を教え、鍛えなければならない。有田正和の「追及の鬼を育てる」授業では、資料のあいまいさがあれば指摘し、追求し合うというような訓練が日ごろからされており、子ども達はさまざまな資料を活用しながら追及を進めている。斉藤喜博によると、授業の中では、教師が既に知っているが、子どもは知らないという「わかる未知」の追求だけではなく、教師の意識の底にさえなかったような「わからない未知」に向かっての追求も時にはなされなければならないという。教師と子どもとのやり取りの中で、教師と子どもの中に発見・創造がおこり、授業は緊張し集中したものになり生き生きしたものになり、追求的・創造的なものにできるという。
次に「体験する」ことであるが、近年、子どもたちの生活経験が乏しくなってきた現状と背景から、社会科でも作業的、体験的学習や表現活動が奨励されている。体験活動を行う際は、どのような学習形態をとるにせよ、感動、共感、成就感を味わい、体験知や問題解決の力を身につけられるように、創意工夫をする必要がある。
 以上のように、今後の社会科では、いっそう現実に近づいた課題の中で、問題解決力を育んでいく事が求められる。

 広義の学力には、学んで得た能力(狭義の学力)と学ぶための能力の2つがある。学んで得た能力には、ペーパーテストで計測しやすい知識・技能の獲得と、問題把握・思考・判断力(論理的思考力、論述力、問題把握・読解力、表現力、問題追及力、批判的判断力など)が考えられる。学ぶための能力には、おおよそ、好奇心、興味関心、学習意欲、集中力、注意・行動の持続力、自己抑制力、洞察力などがあげられよう。このように学力を分類することは、学力全体を視野においた授業計画を容易にするうえで重要である。(書いてあることはよくわかりますが、講評として読むとよくわからない)

初等社会科教育法 2単位目

1、社会科の指導において、主体的知識化と問題解決能力の両者を培うためにはどうしたらよいか論じなさい。

問題解決 情報 主体的知識化 スキーマ 暗黙知 経験主義 反省的思考 創造性 推論 感性 KJ法 「志」 洞察力

 近年、「情報」を「知識」に構造化・個性化し、また既存の知識を環境に適用する営みである、子ども達の体験の量と質は大幅に落ちている。生命と不可分の関係にある「情報」から、認識によって得られる内容である「知識」へと主体的に系統づける作業過程を大切にし、子ども自身の認識活動を活性化して、批判的な知性を含んだ、真に生きていく「知識」の形成を保障しなければならない。
 社会科の指導において、主体的知識化と問題解決能力とを培うためには、KJ法の導入がひとつの手段として考えられる。発見・発明・問題解決の場面においてKJ法を使えば、情報の本質的な構造を洞察するということと、深く物事の本質を考える事が可能となる。だが、この方法はしっかりとした研修を受け、日ごろから鍛錬していかなくてはその技術はなかなか向上しないし、時間がかかるという点に難しさがある。
 KJ法とは、多くの情報、気づきの中から関連の記事をグループにまとめていって、創造的なアイディアの展開や問題の解決の糸口を探り出す手法である。①問題提起→②状況把握→③本質追及→④構想計画→⑤具体策→⑥手順化という6ラウンドの問題解決プロセスが設けられている。各ラウンドでのプロセスは基本的に同じであるが、(1)情報収集→(2)集めた情報の整理・記録→(3)KJ法のやり方で集めた情報を累積的に抽象する→(4)抽象したものを模造紙に空間配置し、図解化する→(5)図解化したものを口頭・文章で表現するという流れである。このプロセスを社会科の授業の中でも実施し、疑問を持ち、問題に気づく力や、問題を解決する方法を考えられる力、資料選択や読み取りができる力、そして表現し合い、伝え合う力を育てていきたい。
 なお、KJ法がすべてではなく、近年はコンピュータの持つ可能性も大きくなっている。子どもの問題解決は、「問題意識を持つ」「解決への見通しをもつ」「調べる」「まとめ、振り返る」というサイクルを繰り返しながら連続・発展していく。教師には、各場面において積極的にコンピュータを活用する工夫も求められる。
社会科の指導においては、その指導法の工夫や情報機器の導入等を駆使することによって、情報の「志」をつかみとる力や、既存のスキーマにとらわれず、柔軟に判断し行動できるという、問題解決能力にもつながる能力を育てていくことが求められる。そのことによって、子どもの主体的知識化と問題解決能力を育んでいくことが可能となるのである。

2、初等社会科の指導計画作成の留意点は何かについて、評価の意義およびその観点に関連させて論じなさい。

 展開計画 教育的タクト 教材研究 学習指導案 4段階の学習過程 単元 指導と評価の一体化 ポートフォリオ 評価の4つの観点 児童の発達特性

 各学校では教育目標を設定し、目標実現に向けて、学校の「教育課程」を編成する。それを実施するために、学習指導要領に基づいた初等社会科の目標に沿って選択され、各単元で構成される「年間指導計画」がある。その単元は、主な学習活動や内容によって、さらに区分けされ、1時間後との学習活動や展開が計画である「学習指導案」となる。学習指導案においては、教師は一時間の中で何をするのか、児童がどう動くのか、教師と児童がどうかわっていくのか、これらの点について具体的に構想する事が大切である。
 指導計画を作るうえで大切なのは、「目標(ねらい)」の設定である。この目標は、教師の教材解釈と学級の子ども達に対する教師の期待や願いによって規定される。子どもの見方や、子どもにとっての見え方を考え、子どもにとって関心を高め、学習動機の喚起につながるようにすることが大切である。目標や方法が確かでない指導案からは、子どもの思考を高めるような授業実践は期待できない。そして、その目標をどのように達成できたかを検証するものが評価である。そのため、指導計画において、評価は重要である。
 意味ある良い評価を行うためには、指導計画に評価を位置づける事が大切である。その際、評価方法の工夫として、「総括的評価のみではなく分析的な評価、記述的な評価を工夫する」こと、「児童の実態を把握するために、診断的評価や形成的評価を工夫する」こと、「個人内評価を大いに活用する」こと、「目的に応じ単元ごと、時間ごとなどにおける評価を工夫する」こと、そして「教師一人ではなく複数の目で評価する」事が挙げられる。
初等社会科の評価で大切なのは「学習過程の評価」である。これは、観点でいうと「思考・判断」である。この学習の過程を評価する方法としては、自己評価を適時に取り入れる事が望ましい。その際、ポートフォリオの活用もひとつの資料になる。私は、進路指導に役立てるためにポートフォリオを活用したが、子ども達にとって、自己の思考を整理しファイリングしていく事で、目標が明確になったり、自分の成長に気づく事につながった。
 社会科の最終目標は態度の育成にあることを考えると、態度ををどの用に評価するのかが重要である。この評価には多様な方法を取り入れ、可能な限りの客観性を保持するように努力しなければならない。指導計画の中で、どういう行動を起せばよいかという態度目標を明確にしておくことも大事である。以上のように、指導計画の作成においては、目標と評価をしっかりと位置づける事に留意しなければならないのである。

 児童が受動的にではなく、自ら主体的に問題解決していく学習過程の具体的方法を把握するためには、川喜田二郎が創造した「KJ法」を自ら体験する必要がある。キルパトリックのプロジェクトメゾットは、「社会的な環境の中で行われる全身全霊を込めた目的活動」を提唱した。目的設定・計画作成・実行・結果の検討(まとめ)という4段階の過程は、いわば仕事をやりとげる活動である。この「全身全霊を込める」ことができる教育環境をKJ法により創出し、生活経験を重視した問題解決のための能力を培う必要があろう。

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