スクーリング・レポート

 レポートやスクーリングはその科目についての知識を深めて理解し、自分なりに表現することができるようにするための大切な学びのプロセスです。大学の科目概要で示される科目の到達目標(小学校風にいうと「めあて」)が、講義を最大限要約したものですので、それを論文の柱にして書いていくと良いと思います。

このサイトのレポートについての考え方

 レポートの書き方については下記のページも参考にしてください。

 通信教育ではレポートの提出が欠かせません。「書き方が分かりません!」というご質問も過去に多くいただいていますので、少しでも参考にしていただけたらと思い紹介します。特別なことはあ

 時には少し楽をしてレポートを仕上げたいときもあると思いますが、自分なりに解釈して書くことが大切です。友人に教えてもらいながらでも良いと思いますが、丸写しはやめた方がいいと思いますよ。なお当サイトは、通信教育で学ぶ学生の助け合いのサイトです。レポート情報を販売するサイトとは一切関係はありません。売る方も売る方だと思いますが…買う人がいるからそういう商売が成り立ってしまうんですよね…。

この科目について (大学講義要項参考)

 この科目は、人生全体の発達段階の中でも特に児童期に焦点を当て、児童期に特徴的な心と体の発達、言語・認知機能の発達、学習・学業達成と動機づけ、社会性の発達、パーソナリティと自己の発達、家族関係・仲間関係、問題行動、発達障害に関するテーマについて概観するとともに、現代の子どもの様々な問題を心理学的な視点から学んでいきます。

科目の到達目標

1.授業で取り扱うトピックについて理解し、説明できるようになる。
2.授業で取り扱うトピックについて自分自身で考える姿勢を身に付ける。
3.授業で取り扱うトピックを教育現場の様々な問題と関連付けて考察し、子どもへの教育支援に関して心理学的な視点から検討できるようになる。

レポート評価

・課題の趣旨に合致した解答になっているか。
・教科書、参考文献などを参照し、適切な記述内容になっているか。
・明確な表現を用いて、具体的かつ論理的に論述されているか。

私のレポート(旧カリキュラム・4単位)

児童心理学1単位目

(1)横断的方法・縦断的方法、発達研究法としての事例研究法について説明しなさい。

 児童心理学は、子どもの心身の発達的変化を客観的に「記述」し、「説明」しようとする学問である。子どもの加齢に伴う発達的変化を追跡し、その一般的傾向や、発達にかかわる変数や因果関係などを明らかにしようとするとき、横断的方法や縦断的方法、事例研究法等が用いられる。

 横断的方法とは、異なる年齢層の子どもたちのグループに、ほぼ同時期に同じ測定や検査を行い、年齢群の代表地を算出して一般的な発達過程を明らかにする方法である。この方法は、サンプリングが比較的容易であり、短期間にあまり経費をかけずに行うことができるが、異年齢集団の代表値の比較しかできない。この方法で得られる資料は、発達の一般傾向であり、発達的変化にかかわる変数までを明らかにすることはできない。

 縦断的方法は、同一群の対象から長期的に同じ側面の資料を得ていく方法である。一定の対象に、毎年周期的に検査、測定、面接などを行って資料を収集する。横断的方法では得られない、個人の多様な資料を逐年的に収集することが可能で、発達的変化にどのような関数が関与しているかの分析が可能である。また、種々の行動発達の相互関連、行動特性の変動性なども明らかにすることができる。しかし、この方法は最終的な資料を得るまで長期間かかることや、被験者の病気や引越しその他の理由で資料のロスが大きいこと、経費がかかることなどのデメリットがある。

 事例研究法は特定個人の問題行動を理解し、どんな要因がどのようにかかわっているかを明らかにし、問題行動を全体的・力動的に理解しようとするものである。事例を多く集めることで、同様の問題行動にかかわる諸要因やそれらの問題行動との因果関係、あるいは因果関係に関する仮説を得ることができる。また、各事例からは、一般的な発達傾向や基準に当てはまらない、例外や変動の範囲について重要な情報や示唆を与えてくれる。

(2)愛着(アタッチメント)の形成とその発達的意義について述べなさい。

 愛着(アタッチメント)は、乳幼児が母親など特定の人との間に形成する愛情的な結びつきと定義されている。従来、母子関係の重要性のみが強調されてきたが、近年では、母親とほとんど同時に父親に対しても愛着を成立させること、そして父子関係にも独自の意義があることが明らかにされている。

 当初、愛着の形成は、日常の欲求充足が、愛着を形成する要因として考えられてきた。しかし、ハーロウの赤毛サルを用いた一連の実験から、暖かく柔らかい身体的接触が愛着の形成に重要な役割を果たすことが明らかになっている。その後も、カイアンズは欲求の充足や、身体接触等の特定の要因に加え、哺乳類においては視覚的・聴覚的・嗅覚的な接触によっても愛着が形成されることを発見している。エインスワースは、愛着の形成を決定するのは、乳児と母親の間の多様な相互交渉の全体的な量であると考えている。繁田進は、安定した愛着の形成のためには、①乳児の発するシグナルに、敏感に適切に反応すること、②一定量以上の、身体的、視覚的、聴覚的な相互作用があること、③乳児との相互作用を、喜びをもって行うことという3点をあげている。このように、親やまわりの大人から愛情深い世話や適切な応答を受けることによって、愛着および基本的信頼感を形成していくのである。

 愛着の形成とその発達的意義については、「安定した愛着」を持つ乳幼児は、相対的に母親との相互交渉の機会を多く作り、母親を探索のための安全基地として活用するという特徴を持っている。このことは、好奇心旺盛に広範囲に探索活動を行い、経験を拡充していくことにつながっている。また、課題に直面したときにも熱心に辛抱強く取り組むこと、柔軟性があることが知られている。このように、安定した愛着は乳幼児が自らの発達を着実に進めていく基礎となっている。信頼感や安心感を持たせ、好ましい社会化への糸口となる。エリクソンの発達課題にみても、愛着の形成は子どもの発達に大きな影響があることがわかる。子どもをかわいがるという事は、そのような観点から見ても大きな意味がある。

 テキストに沿ってよく理解で来ていると思います。今度は1設問につき900字以上を心がけ、理解された内容をなるべく自分の言葉でおきかえてまとめるようにしてください。(ごもっともです・・・)

児童心理学2単位目

(1)幼児期における生活習慣の形成について説明し、その発達的意義について述べなさい。

 生活習慣とは、毎日の生活の中で規則的に繰り返される行動型のことである。ここでは「基本的生活習慣」(以下生活習慣という)についてその形成過程と、発達的意義について述べる。先ず、ここでいう生活習慣の具体的な例として、食事・睡眠・排泄・着脱衣・清潔等があげられる。その他、安全のように、現代において新たに加えて考えるべき習慣もある。生活習慣は、知識だけであったり、言われた時にしかできないというものでは困る。必要な時に自立的にできるようにする事が重要で、そのためには、いくつかの条件が整わなくてはならない。ここでは、生活習慣形成の条件として4点あげる。

1点目は、習慣形成の時期である。レディネスが形成されていなければ、いくら教え込んでも、自発的な行為へ結びつくことは難しい。子どもは運動機能が発達しようとするとき、その機能を自発的に使用する傾向があるので、その時がひとつの目安となる。

2点目は、行動の形成である。1つ1つの独立した行動ではなく、それらを順序だてて関連付けることが必要である。来り返し手を取って教えモデルを示し、うまくいった時には褒め、失敗した時には励ますことが必要である。

3点目は、過剰学習である。つまりは、自発的・自動的・無意識的に行動できるように繰り返し練習させることである。せっかくの習慣も実行しないと失われてしまう。

4点目は、承認・サポートである。習慣形成の過程では、うまくいった時は認め、未熟な間はサポートして子どもの「やろう」という気持ちを育てていく必要がある。怒られないためにやるというような生活習慣は、なかなか子どもに定着しない。特に、自発的に行われたときの承認は、その効果が大きい。

 なお、1歳前後から、基本的生活習慣のしつけが始まるが、親は子どもの行動に様々な干渉や制約を加えるが、このときに子ども自身の発達を阻害しない配慮が必要である。これまでの研究により、母親を中心とした養育担当者の受容的応答的態度が、子どもの期待感や自信の形成に促進的な役割を見出すことがわかっている。何もかも親が面倒を見なければならないという教え込みの態度や、親のペースを押しつける専制的な態度は、子どもの期待感や自信を低下させていくことになる。

 子どもは、望ましい生活習慣を身につけてこそ健やかに育つことができる。近年、家庭や地域の教育力が低下していることが指摘されているが、生活習慣の乱れは、子どもの集中力を低下させ、学習活動にも影響を及ぼしてしまうし、子どもの社会化にも悪い影響を及ぼしている。学校(教師)も、家庭や地域とどのように連携してくことができるかどうかを考えていく必要がある。

(2)思考推進機能・行動調整機能の分化について説明しなさい。

 子どもが言語を習得し、その能力を発達させていくことは、知的・社会的発達を実現していく上で重要な意味を持つ。言語は、コミュニケーションの手段としてのみではなく、自らの行動を方向づけたり、順序づけたりする機能を持っている。情報を整理して知識を構築し、問題解決のための思考を展開するという機能もある。

言語の発達には言語環境との関係が重要である。言語的刺激・応答の多い環境は、早期の発話の発達を促し、何気なく行われる親子間の対話(言語的相互交渉)が、幼児の言語の習得に重要な役割を示す。また、乳幼児期の読み聞かせなどは語彙を増加させる。しかし、子どもの生活状況や関心と無関係に与えられる一方的な教え込みや説明、指示・命令による経験は、子どもの言語を発達させる有効な経験にはならない。子どもの興味や関心に基づいて、文字系列と実際の事物との意味対応を心がけながら、非評価的なやり方での指導が大切である。子どもの言語の発達には、日ごろから言語に触れる事ができ、主体的な言語活動を活性化させる環境が大切である。

 言語は、先に述べたように、コミュニケーションの手段としてのみではなく、その他の機能的側面を持っている。その分化の過程について述べる。

 まず、自らの行動を方向づけたり、順序づけたりする機能(行動調節機能)である。ルリアの実験から、幼児が言語的な意味によって自己の行動調整ができるようになるのは5歳前後からであろうと考えられている。個人内の伝達機能ができるようになるためで、様々な情報を自己発信し、それを受信して行動の調節ができるようになる。このことで、子どもは統制された社会的行動ができるようになっていく。

 次に、情報を整理して知識を構築し、問題解決のための思考(思考推進機能)である。ヴィゴツキーは、ピアジェの「集団的独り言」を、自己中心性のあらわれとしてではなく、別の発達的現象としてとらえた。「集団的独り言」を分析すると、幼児が課題に直面したときに、自らの思考や行動を説明したり方向づけるような内容のものであった。

 言語には、発声をともなわないで、実際に行動をする前に言語面で解決を先行させ、それにしたがって自己の行動をコントロールしようとする「内語」という機能がある。発生を伴う「外語」という土台の上に「内語」の機能が発生すると考えられているが、その際に集団的独り言が発生するという。その後の研究で、現在では、5歳前後から言語が思考の用具として機能しはじめると考えられている。

(1)発達的意義で自立などについてもとりあげる。(2)ピアジェの考えも明確にすると良かったと思います。 

児童心理学3単位目

(1)知的発達に影響する環境要因および心理的要因について述べなさい。

 知能とは、「学習能力」「抽象的思考能力」「環境への適応能力」と、何を中心に捉えるかによってその解釈や定義が異なってくる。最近の児童心理学における動向としては、知能を「環境への適応能力」とする考えがほぼ受け入れられている。しかし、環境への適応能力がどのようなもので、どのように測定されるかということになると、また見解が分かれるのである。

 知能の内容や構造の研究は、数学的方法を使って精神現象や能力や価値観などを、比較的独立した少数の構成要素(因子)で把握する方法である因子分析によって進められてきている。だが、絶対的な方法というわけではなく、ヴェクスラーは、この方法で解明し得るのは良くても知能全体の60%~70%くらいであろうと考えている。スピルマンの2因子説や、サーストンの多因子説など、知能の構造には諸説がある。

 乳幼児期における知的活動とその発達を促進する要因は、遺伝と環境によって既定されるということは誰もが認めることである。しかし、どちらが大きな影響を持っているかについては、必ずしも意見の一致はしていない。発達初期の豊富な知覚的・運動的体験が、後の課題解決・学習能力の発達に大きな影響を与えるという説もある。子どもの環境を整備し、経験をコントロールして、知能の発達可能性を最大限に現実化していく事が大切である。

 子どもの順調な知能の発達のためには、生活環境を整備し、同時に旺盛な好奇心が発揮できるような関わり方への理解をもつ事が重要である。子どもをとりまく「環境的要因」について、東・柏木・ヘスは、子どもに対する温かさ、受容的・配慮的な関わり方が促進的影響を及ぼすことを明らかにしている。ビングは言語性知能と養育態度との関係を明らかにしている。小さいころから「はやく、はやく」と急かしてしまうと、いい加減に不確実な行動型が身についてしまう場合もある。子どもの気持ちになって1つ1つの行動を丁寧に確実に行うように仕向けていく態度は、対象や場面を的確に把握する構えと、一定の活動を正確に遂行する行動型を形成する上での重要な意味を持つ。子どもが環境に積極的に働きかけ、多くの経験を蓄積し、多様な課題解決の機会を持つことは、認知発達の基礎である。

 しかし、環境条件が整えられていても、子ども自身が環境に無関心であっては、知能の発達にとって有効なものとはなりえない。そのため、子どもの知能の発達にかかわる「心理的要因」と、そのかかわりが重要となっている。例えば、ご褒美や評価は、子どもの好奇心や意欲を促進したり、抑制したりする要因となっているので、そのあり方について親や教師は考えておかなければならない。子どもが好奇心を持ち、自分の知識や技能や活動様式を精一杯使って、どれだけ環境と自発的に相互作用するかということが知能の発達においては大切である。

(2)フラストレーション耐性について説明し、その育成の要因について述べなさい。 

 ヒトは、食べ物を求め愛情を求め、社会的承認を求め、優越することを求めて行動する。動機には、「外発的動機」と「内発的動機」がある。特に、「内発的動機」は、行動や経験をすること事体が目標で、その行為自体から満足がもたらされるような動機である。これは、子どもが自らを発達させていく原動力となっているので、親や教師はそれを上手に育てていけるように努める事が大切である。

 日常生活において、要求や動機が阻止される事は避けられない。それによって生じる不快な生理的・心理的緊張状態をフラストレーションという。ヒトはフラストレーションに陥ると、思考を働かせて合理的に解決しようとしたり、試行錯誤によって偶然の解決をはかろうとしたりする。しかし、適切な解決ができずさらにフラストレーションが高まると、強い不安が生じ、時として自我の統合が危機にさらされる。この時、適応機制によって一時的に緊張を緩和するという方略をとる。これは、合理化や逃避などといった非合理的な方法である。適応機制の多くは無意識的に生起するが、その後は合理的な解決への努力がなされることが望ましい。

 フラストレーションに陥った時に、問題を的確に把握し、自分の行動をコントロールし、合理的な解決の方略を獲得するためには、容易にフラストレーションに陥らないこと、陥っても安易に非合理的なやり方に頼らないというフラストレーション耐性を身につけることが必要である。

 フラストレーション耐性を育成するためには、日ごろから主要な動機が満たされていることが必要である。その上で、親や教師は、子どもの生活場面において、フラストレーションを適度に経験させることが必要である。子どものレディネスを考慮して、フラストレーションの状態を自分で解決するという経験をさせていくことが大切である。一貫したしつけにより、適切な処理の方法を習得させることも必要である。一貫性のないしつけは、子どもに不安や戸惑いを与え適応機制を生じやすくさせるので、大人は連携していくことも大切である。また、子どもがフラストレーションの状態に陥った時に、子どもに理解できるように、適切に解決する知識や技能を教えていく事も重要である。その際、大人が示す行動が、子どもの良きモデルとなるように心がけていかなければならないのである。

 フラストレーション耐性の形成には、過程での親子間やきょうだいとの関係、学校における教師や友だちとの関係などが関与する。

 人間関係の希薄化や、規範意識の低下、子どもの過保護が問題となっている今日、親や教師は改めてこのことを見直しておかなければならない。

(1)課題のポイントをほぼおさえていますが、環境的要因のうち知能の発達に抑制的に働くものについても具体的に確認してください。また、心理的要因に関する「自己効力感」や好奇心を抑制する「学習性無力感」についても確認してください。

(2)課題のポイントをおさえまとめています。

児童心理学4単位目

(1)向社会的行動とその発達にかかわる要因について述べなさい。

 向社会的行動とは、外的な報酬を期待することなく、他の人や集団のためになることをしようとする行動である。例えば、小さな親切行動や、困っている人に対する援助行動、他者に自分のものを分け与える分与行動、そして自分のお金や血液、労力や時間を提供するというような、寄付・奉仕活動である。現実場面でこのような行動が取れるかどうかは、種々の発達的要因によって規定される。

 向社会的行動が発現するメカニズムは、他者が援助を必要としていることを知り(気づき)、他者の要求や気持ちを見極めて自分のすべき行動を判断して(意思決定)、実行するという流れである。感受性やさまざまな認知能力の発達が関係している。気づきと意思決定の間には媒介過程があり、「向社会的な判断」「共感」「役割取得」という3種類の媒介要因が関与している。「向社会的な判断」とは、自分に向社会的な行動が求められているかどうか、そこでどのように行動したらよいかを決定することである。その発達段階は、親切や援助をする事が自分に役立つかどうかという段階から、相手の要求に関心を示すようになり、援助の判断が善悪であったり、相手の承認や需要の予測によっておこなわれるようになる。次第に、相手の気持ちになって考えたり、他者の権利を考えたりするようになる。最終的には、自尊心を保ち、自己の信念や規範などに従って行動する事への肯定的な感情によって特色づけられる。「共感」「役割取得」は相手の立場になって考えることである。

 子どもの向社会的行動の発達については、いずれの行動も、児童期を通して増加傾向ないし利他的傾向への移行が認められている。向社会的行動は、子どもの認知的発達に応じて周囲のおとなや同年輩の仲間との相互作用を通して発達していく。特に親のしつけのあり方が大きな影響を与える。大人がモデルを示すことも大切である。また、親しい友だちや仲間集団における豊富な社会経験も促進的に機能するのである。友だちとの豊富な社会経験を通して、役割取得、他者に対する共感や場面に応じた適切な判断や反応の仕方を発達させると考えられる。マッセンらによると、社会化の担い手からの圧力や、責任を与えられること、多くのメンバーの一員であることなどが、子どもの向社会的な行動を促進させる要因となるという。近年、きょうだいの数の減少や核家族化、地域社会での人とのつながりの希薄化という中で、子どもの経験をどのように保障していくかが今後の課題である。

(2)自己概念の形成過程について述べなさい。 

 自己概念とは、「現在や過去の対比的な自己観察及び他者による評価からつくられる多少とも体制化された自己についての認知像」と定義される。つまり、自分の性格や能力、身体的特徴などに関する、比較的永続した自分の考えであるが、自分についてのイメージは自己観察や周囲の人々のその人に対する言動や態度、評価などを通して形成される。自己概念とは、子どもの行動と感情を既定するので、家庭や学校では、子どもが望ましい自己概念を形成できるように配慮しなければならない。自己概念の形成過程について、4つの要因がかかわっている。(1)他者の示す感情や言動、(2)対比的な自己観察、(3)他者からの評価情報、(4)同一化である。まず、相互作用の相手が子どもに示す感情や言動は、子どもの自己に関する情報として自己概念の形成にかかわる。「大切にされている」と感じさせることや「仲間に認められている」と感じさせる事が大切である。対比的な自己観察は、友だちや過去の自分との比較によって形づくられる。他者からの評価情報は、他人の言動が自己概念の形成に結びつくというもので、子どもとの接触度が高いほど、相手が子どもにとって重要であるほど影響が大きい。肯定的な自己概念を形成できるように配慮が必要である。同一化とは、望ましいと思うモデルを観察してその行動様式を自分の中に取り入れていく過程で、「模倣」というが、模倣することは子どもに大きな満足感を与える。同一化の対象や周囲からの是認や賞賛は、模倣行動を強化すると同時に明確に意識化することにつながる。このように、子ども達は他者との相互作用や自らの働きかけによって自己を認知し、自己概念を形成していく。幼児・児童期の自己概念の発達段階の特徴は、認知能力の発達と密接に関係している。最初は、自分の写真や名前が確認できる程度である。次第に外面的な属性、つづいて心理的・内面的な側面も含めて自己のイメージを持つようになる。小学校高学年になると、自己についての多面的な把握が可能になる。近年、親や友だちの言動、学習活動の成功や失敗以外に、マスメディアによる影響も大きくなっている。子どもが自身を持ち、肯定的な自己意識を持てるように、親や教師は配慮すべきである。

(1)課題のポイントとなる項目をおさえてまとめています。向社会的行動については具体的な行動も確認しておいてください。

(2)自己概念の発達段階についても、各段階の特徴をまとめておいてください。

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