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681|家庭科教育(レポート)

category : レポート, 教科専門科目 2011.11.13
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家庭科教育のレポート。レポートそのものがどこかに行ってしまったため、課題も講評もわからないが合格はしていたので良かったのだと思う。ただ、今になって読み返してみるとちょっと・・・。参考程度に掲載しておきます。

家庭科教育 1単位目

(1)

家庭科教育の必要性について論じる前に、まず家庭科教育とは何かについて考えたい。家庭科と聞いて、未だに「家事・料理・裁縫」のことだとイメージする人は多いと思われる。しかし、現代の家庭科は家事・料理・裁縫のような家事処理のための技術教育という教科から、家庭生活を中心とした人間の生活を総合的にとらえ、これを主体的に創造していく能力を育成するための人間教育に関わるものへと発展している。つまり、現代の家庭科教育の内容は、家庭の中にとどまらず、生活者がより質の高い生活を営むために生涯にわたって継続的に学習するべき内容となっている。
家庭科教育の内容を以上のように考えると、とても家庭の中での教育だけで事足りる内容ではなくなってしまっている。そのため、小・中・高において家庭科教育を継続的に行なっていく事は必要であると思われる。
それでは、次に現在行なわれている家庭科教育の内容について考えたい。小学校5年、6年の家庭科の内容に関して、児童と教師に必要度を調査した結果があるが、これによると、教師側のニーズと児童側のニーズに多少なりとも差が生じているのが見て取れる。これは、教師の側が子どもに対して家庭科を教えるときに、この内容を学ぶことによって将来どのように役立つのかを教えきれていないということではないだろうか。実際、自分も今まで家庭科教育を受けてきて、将来どのようなときに役立つかを教えてもらった記憶は無い。反対に、意味について聞いてみたところ怒られたという記憶がある。このように、いくら内容に必要性があっても、その必要性をうまく伝えきれなかったら、学ぶ側は家庭科に対する興味を失ってしまう結果となる。自分としては、現行の学習指導要領で教えている内容に不必要なものがあるとは思えない。なので、これからの学校教育における家庭科教育に必要なのは、内容の必要性をしっかりと子どもに伝え、教師と子どもの間の必要性に関するギャップを埋めていくことではないかと思われる。

(2)

家庭生活上の男女の役割分担に関しては、日本では圧倒的に女性の占める割合が高くなっている。また、妻と比較して夫が家事に費やした時間の割合を調査してみても、諸外国に比べて日本の数値は圧倒的に低くなっている。日本において夫の参加度が高いのは保育や買い物であり、保育に関しては諸外国との差が他に比べて見られない結果となっている。しかし、全般的に他国に比べて日本の男性は家事への参加は希薄という現状である。
また、小学生や高校生への調査においても、男子に比べて女子の方が家事労働に費やす時間が多いという現状がある。これは、男子の家庭生活への主体性の無さと、性別役割意識の下に男子だからと家庭が家事労働への非参加を認めている結果と言える。
これまでも、家庭科教育においては男女共同参画の理念に基づき、平成元年からは高等学校家庭科が男女共修になるなど、男女平等を推進するための役割を担ってきた。ところが現状は、一歩家庭の中に入れば大人も子どもも変わらず家事は女性の仕事という雰囲気である。なぜこのようなことになっているのだろうか。
この原因として考えられるのは、学校における教育というよりも、家庭環境ではないだろうか。小さい頃から母親が主に家事をやっていれば、無意識のうちにそれを性別役割として捉えるだろう。そのような土台の上に男女共同参画に基づいた学校教育を展開しても、学校は学校、家庭は家庭で別物であり、家庭でまで男女が協力して家事をやる必要は無い、という考えになってしまうのではないだろうか。
なので、家庭科教育において男女共同参画の理念に基づいた指導をする際には、学校の中で授業をするだけでは足りない。何のために男女共に揃って家庭科をやる必要があるのかや、家庭科の授業での実践活動を通し何を考えたかを問うたり、人間にとっての家庭生活の意味やその重要性を考える機会を積極的に設けていく必要がある。そうする中で、これまで身に付いている家庭における性別役割を徐々に変えていくことこそが、現代の家庭科教育に求められている指導ではないだろうか。そのような教育を小学校から高校まで一貫して続けていくことで、将来的に家庭内での男女の役割に変化が見られるのだと思われる。

家庭科教育 2単位目

(1)

家庭科の生活実践化が図られていない要因として、まず思い浮かぶのは、学校が教えようとしている内容と、子どもや家庭が家庭科に対して求めている内容にズレがあるのではないか、ということである。しかし、この内容にあまりズレがない事は、調査の結果明らかになっている。
それでは、それでも実践化が図られない原因はどこにあるのだろうか。考えられるのは、家庭において子どもが家事に携わることに関する優先度が低いということである。調査の結果、子どもが洗濯や食事の準備などに関わっている割合は高くない。また、家事に費やす時間も多くて30分未満である。これは、子どもが勉強など他の作業に時間を取られているため、子どもの側に余裕がないことと、それを家庭が認めており、積極的に家事への参加を促さないことが要因となっていると思われる。これでは、いくら学校において技術を身につけても、実際に使う機会は少なく、結局定着しないだろう。
それでは、このような状況をどのように打開すればよいかであるが、これは簡単な話ではない。子どもが家事以外の作業に追われているのは変え難い現実であり、それ自体を家庭科教育でなんとかできる問題ではない。しかし、だからといって学校の授業での実践に終始しているだけでは家庭に広がっていかない。徐々にでも家庭でも実践を行なえる工夫が必要である。もっとも単純な方法は宿題として強制的に家庭でも実践をやらせることであろうが、これでは子ども側に「やれと言われたからやっている」という感覚しか残らず、宿題が終わってしまったら後に続かない。大切なのは、家事を手伝ったという事実だけではなく、この家事をやることが将来どのように役立つのか、をしっかりと教えていくことである。また、子どもに対しての意識付けと同時に、家庭に対しても働きかけをしていく必要がある。ここで家事をやらせることがどのような意義を持つのか、それが明確になれば、家庭における家事の優先度も上がるのではないだろうか。

(2)

ゆとりの中で特色ある教育を展開し、生徒に自ら学び自ら考える生きる力の育成をねらいとして、平成10年度の学習指導要領の改訂は行なわれた。この改訂における家庭科の基本方針は、次の6点である。
①衣食住やものづくりなどに関する実践的、体験的な活動を通して、家族の人間関係や家庭の機能を理解させ、生活に必要な知識、技術の習得や生活を工夫し創造する能力を育成するとともに、生活をよりよくしようとする意欲と実践的な態度の育成を一層重視すること。
②男女共同参画社会の推進、少子高齢化等への対応を考慮し、家庭の在り方や家族の人間関係、子育ての意義などの内容を一層充実させること。
③情報化や科学技術の進展などに対応し、生活と技術との関わり、情報手段の活用などの内容の充実を図ること。
④基礎・基本的な知識・技術を身に付けさせるために、実践的、体験的な学習を一層重視すること。
⑤環境に配慮して主体的に生活を営む能力を育てるために、自ら課題を見出し解決を図る問題解決的な学習の充実を図ること。
⑥家庭・地域社会との連携や生涯学習の視点を踏まえながら、学校における学習と家庭や社会における実践との結びつきに留意して内容の改善を図ること。
また、この改訂により、これまでの衣生活、食生活、住生活等、領域別の縦割り学習から、家庭生活を総合的に見る視点が強化されるとともに、発達段階を考慮した内容の再構成がなされている点は評価が出来る。しかし一方で、再構成された教育内容の一部が基礎・基本の精選というよりも断片的になったという印象も否定できない。
年間指導計画を作成する上で、まず考慮しなければいけないのは他教科との関係である。家庭科教育を進める上で、結果として社会科や理科、生活科などの教科との題材や内容の重複などの関連性が生じることがある。しかし、題材は同一でも、各教科ごとの教科理論を今日慮すれば、追究する方向性は異なってくる。従って、まずは家庭科の独自性に基づいて授業を計画し、その後、他教科との関係を考慮に入れる手続きをするべきである。

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