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641|国語科教育(レポート)

category : レポート, 教科専門科目 2010.1.13
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国語科教育 1単位目

敬語は、日本語の特徴の一つであり、主語が省かれやすい日本語では、敬語の存在が主語を示す。しかし、現代の言語生活には適応しない部分がある。古語の中で使用されていた敬語として、謙譲語や尊敬語などは、上下関係の中に発達し、それによって主語や聞き手、話し手などを判断する言葉となっていった。しかし、戦後には天皇に対する言葉遣いなども改められていき、日常使用するのに適したものとなってきたといえる。たとえば、「お」又は「ご」の付く言葉で日常に適したものを挙げると「金、札、かゆ、誕生、子息、経」などは、意識がなくても「お」又は「ご」を付けて使用している。これは敬語がそのまま慣用句になったからだと考えられる。本来ならば、そのままでも意味としては十分に通じるものでも「お」や「ご」を付けないで使用すると違和感を生ずるようになっている。これに対し、やりすぎとなる敬語もある。本来、その単語自体が敬語になっているものに「お」や「ご」を付けてしまう場合や外来語に対して、それを付けてしまっている場合などは、やりすぎと言える。また、単語の最初と最後に敬語的表現を使用してしまうとおかしなことになってしまう場合もある。このような過剰な敬語の使い方は、サービス業などでよく聞かれることがあり、違和感を覚える言葉遣いととらえられる。また、「お」を使う言葉でよくあるのが幼稚園での言葉である。お絵かき、お集まり、おままごとなど、敬語的表現というよりも、幼稚園独特の表現となっているものがある。日常に適した言葉になっていておもしろいものといえば「御前」(おまえ)という言葉だが、これは江戸時代前期ぐらいまでは敬意を表す表現であったのに対し、現代では決してそのような使い方をしていない。むしろ、目下の者に対する言葉となっている。
そのほか、例外はあるが、基本的には和語には「お」が付き、漢語には「ご」が付くと考えられる。その例外としては、「お砂糖、ごゆっくり」などの言葉である。単語として「お」や「ご」のつく言葉は非常に少ないと言え、調べても小さな枠にくくられている程度である。それ以外のものに「お」や「ご」を使用すれば、日常に合わない聞き苦しい言葉となってしまうということは、経験でわかることだが、今の世の中は、その聞き苦しい日本語が氾濫し、当たり前のように使用されている。敬語は確かに学校で習うものではあるが、やはり実践的活動がともわなければ、身に付くものではないと言える。現に大人が間違った使い方をしている中で、子どもにだけは正しい表現をさせようと思っても無理な話である。実践的活動で間違った使い方をし、学習では正しい使い方をしていて身に付くものではない。ただ、考え方を変えると、昔に比べたら、日本語も変化し、新しくでてきた言葉、表現、使用されなくなった言葉、表現があり、現在に至っている。だから、今の社会では、今の社会に適した言葉が使われているというように考えられる。そのような意味で、言葉は常に変化し、自然に社会に合ったものへと変わってきているので、昔に比べれば間違った表現でも、それが段々と正しい使い方のように変わっていくのだと思う。現在使われている言葉には、明治以後に普及したものもたくさんある。長い歴史の中で、明治以後の言葉に文化や伝統があっても、それが最終的な言葉でない以上、言葉は流動的に変化してしまうものと言える。「おビール」と普通に表現する時代が来ないとも言い切れないということである。
「お」や「ご」以外にも敬語表現はたくさんあり、非常に難しいと言える。かつて、日本の伝統では会話の相手に対する言葉遣いなどがきっちりと決まっており、誰が読んでも上下関係がはっきりするものだった。しかし、現代の社会では、敬語を使うのは上下関係をはっきりさせるためではなく、相手への敬意を払うつもりで使用されていると感じる。敬意を払うための敬語であるはずが、現在では敬語の正しい使い方となると難しいものとなってしまっている。聞き手、話し手などの対し、敬語を使うことで気持ちの良い言葉遣いになっているのは確かであり、子どもにも敬語表現は教えていくべきである。しかし、現代では、敬意を払うための言葉としての特色が強いので、情緒的な面からも、言葉に対する教育は必要だと考えられる。敬語を一つの表現方法とだけ教えていたのでは、ただの難しい言葉遣いとしてしか存在しなくなってしまう。気持ちの面からも学習の面からも進めていくことができれば、適切な表現も自然と身に付いていくのではないだろうか。敬語が現代社会に与える鋼材は、以上のようなことであると考える。

参考文献:日本語の知識百科(主婦と生活社)
図説日本語(角川書店)

国語科教育   2単位目

外来語とは、外国の単語が日本語に同化して用いられているものである。原則としては、高い文化から低い文化に向かって流れていく。たとえば、日本においては渡来人や遣唐使などによって中国文化が伝えられることで、外来語が伝えられた。室町時代あたりでは、ヨーロッパからの宣教師や商人などが日本に来たことにより外来語が伝わった。これは、江戸末期に鎖国の終了とともに、ますます多くの外来語が存在していたと言える。室町時代は、ポルトガル語・オランダ語・スペイン語などが多く、江戸時代は蘭学が盛んだったこともあり、オランダ語・英語・明治以降になるとフランス語・ドイツ語なども多く入ってくるようになった。そして現在では、英語がほとんどの割合で多いと言える。日本にある外来語は考えてみても非常にたくさんの言葉があり、数え切れないほどである。しかし、その中でもさまざまなものがあり、①外国語を言語に近い状態で使用するもの②外国語という意識はあるが、日本語のように使用しているもの③が国語である意識はなくなり、日本語として使用されているもの、の3つに分けられる。①は、外国語というよりは、外国語そのものといえる。②の例はたくさん考えられるが、ここではペン、インクと書き出しておく。③の例としては、リボン、カレンダーなどがある。そのように考えると、今の日本語にはあらゆる外来語が含まれており、今の若い人々の間では、そのほとんどを外来語だという意識すらもたずに使用していると言っても過言ではない状態である。たとえばアルバイト(外来語)情報誌を見ていても「NEWスタッフ募集」とされていても、ほとんど誰しもが普通に理解することができるし、広告を出す側もわかるものとして出している。もし、今の日本からすべての外来語を取り除いてしまったならば、日常会話にも困ってしまうだろう。それほど外来語は浸透していると言える。たとえば、tabacoはポルトガル語で、意味は煙草である。これは日本語のように使われている単語であり、漢字も使われている。また、もう一つの呼び方として英語のsmokeという単語があり、日本で浸透している証拠に「no smoke」の意味を理解できない人はほとんどいない。他にも「ドライブする」というように、本来は外国語からの外来語であるのに「~する」という、外来語+日本語とすることで、日本語のように扱うものもある。
外来語は、日本語のボキャブラリーを広げる上でも無くてはならないものであり、無いものとしては考えられない。室町時代からある外来語は、もうほとんど日本語のように使用され、日本語と外来語の区別すらなくなってきている言葉もあるほど日本語に浸透している。日本の言語文化に根付いている外来語も含めて、これらの日本語はもっと外来語と交流を深めていかなければならない時代となっている。国際化、情報化社会と呼ばれる現在では、馴染みの薄い外来語も多く氾濫していて誰もがわかる言葉ではなくなってしまっている言葉もある。ただ闇雲に、外来語を受け入れていくのではなく、誰もが無理なく使えるものを受け入れていくことで、さらに日本語が広がる可能性があると考える。また、国語科などでも日本語と外来語について学習し、理解できれば更に良いと思う。授業の中にも通常は外来語で使用している言葉を日本語に置き換えてみるなど、楽しい言葉遊びの授業展開が予想され、実際に行うことができれば盛り上がるだろう。
外来語がたくさん日本に入ってくることで、本来の日本語が見えなくなり、日本語の英語化などになってしまっては元も子もないが、現在の情報化の波は、言葉に多大な影響を及ぼしていると言える。日本人として、日本語をしっかりと学び、その上で外来語についても学ぶことができれば、日本語を豊かにするものとして外来語が活用されていくはずである。これから新しく入ってくる外来語はたくさんあり、日常会話にも多く出てくるとは思うが、本来の日本語の意味も忘れずにしていきたいものである。そのためにも、日本語である国語の学習の重要性がでてくるのである。外来語は昔から日本語にとってボキャブラリーを広げていく際に大きく役立ってきたものであるから、これからの社会でも良い方向に影響するものとして活用していきたい。また、逆に外国の国々に日本語が影響するくらいに文化をアピールし、日本の存在を知らせていかなければならない。影響を受けるだけに限らず、影響を及ぼすことができる強い日本を築いていく必要がなければ日本語の発展・発達も望めないだろう。
参考文献:日本語の知識百科(主婦と生活科)
図説日本語(角川書店)

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